TOEICの高得点者が7級検定試験に合格できない理由
TOEICで900点以上の高得点を取って株式会社渡辺米会話研究所の経営する英会話スクールに入学した人の中に基礎文法を習得していない人が少なからずいることが判明しています。
この人達の中には、リスニングが満点だったため通っていたジオスという英会話スクールでTOEICを教えたことのあるサンペイさんという商社マンがいました。入学時にヒアリンングの能力をテストしたところ、中学生レベルのストーリーが聞こえず、簡単な質問にも答えることができませんでした。
ところが不思議なことに、外国人の先生との個人レッスンでは、淀みなく英語を話しました。しばらくして、この生徒は「話せることは話せるが、話さなければならないことが話せない」と言うことが分かりました。要するに、大量の英文を暗記していて、テープレコーダーのように同じことを話すことはできるのですが、英作文ができないために、言わなければならないことが言えないのです。また、文法を習得していないために、相手の言っていることが何となくは分かっても、意味を明確にとらえることができないのです。これでは、商社マンとしては、仕事になりません。
これが分かってから、生徒に聞き取り調査をしたところ、リスニングで高得点を取った人の半数ぐらいが、英語が良く聞こえないのに高得点を取っていることが判明しました。
TOEIC は、サンペイさんのように英語が聞こえず、話したいことが話せなくても高得点が取れるテストです。しかし、アメリカで作られたものなので信用している人が多く、TOEICで高得点を取った人を採用する会社も少なくありません。しかし、サンペイさんのような方を雇ってしまうと、海外取引がスムーズに行くはずがありません。観点を変えると、TOEICが日本企業の海外発展の妨げになっているだけでなく、日本の不況を長引かせる一因なっている可能性すらあります。
以上のような観点から、英作文.netの検定試験やテストは、サンペイさんのようなタイプの方が高得点を取れないようになっています。
※サンペイさんは、2年ほど勉強した頃、取引先の外国人から「英語がうまくなりましたね」と言われています。