「出産の時緩むのだと推定していますが、大けがをしたり、大病をした人とか、そういう人が祖先にいる女性は緩まないのではないかと思います。出産していなくても母親が出産で緩めば、娘さんも連動して緩む場合があるはずです。しかし、本人が大けがをしたり、大病をしたりしていると緩まないと思います。」

「なるほど。それでは、猪は心包兪が緩んでいるのですね」と町会長。

「実を言うと、イノシシには心包経も、心包兪もありません。」

「なるほど。それでミミズが効くということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「若返って戦いの旅に出た猫の長老には、心包経があるのですか」と町会長。

「猫にも心包経はありません。」

「心包経がなければ、地竜も利くし、腎の治療で若返るのも簡単だということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。チンパンジーとゴリラには、人間と同じように心包経がありますが、猿には心包経はありません。」

「チンパンジーとゴリラは人間に近いのですね。オランウータンにも心包経があるのですか」と町会長。

「ウィキペディアを見ると、ヒト科オランウータン属に入っていますが、心包経はありません。」

「オランウータンは見た目が、チンパンジーやゴリラより人間に近い感じがしますが、経絡的には猿の仲間なのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。ミミズは好きだと思います。」

「ミミズが好きな猫や猪は鬱なのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。イノシシの線的な行動から極めて強い鬱であることが推定されます。」

「イノシシの線的な行動が鬱の証拠なのですか」と町会長。

2020/1/3

<筆者の一言>
新型コロナウイルスのワクチンを集団接種会場で打った直後に亡くなった女性についての記事を読んだ時、注射を打つ時にアナフィラキシーショックを考えない奴がいるのかと驚いたが、ふと、『医師を信じたら負けですよ』と言った難波先生のことを思い出した。

僕はバイトの女の子から『渡辺さんて、周りの人のことには全く関心がないんですね』と言われたことがある。『全く関心がないということはない。武田さんが中大生だということは知っているし、実家が商売をしていることも知っている。実家が商売をしているだけあって、頭もいいし、一般常識も並外れたところがあるのだろうと推測もしている。しかし、一般常識も並外れたところがある武田さんが「周りの人のことには全く関心がない」と言うからには、普通の人と比べると「全く関心がない」レベルなんだろうな』と思ったが、実際には何も言わなかった記憶がある。

そういう僕に、『医師を信じたら負けですよ』と難波先生が言った時、『難波先生は東大医学部に首席で入ったので、東大では自分が1番頭がいいと思っているところがある。それで自分の考えは率直に言うんだ。その方が聞いている人のためになると思っているんだ』と思った。『僕とは友達になりたいと思っているし、利害関係もないので正直に言っちゃうんだ』と思ったが、実際には何も言わなかった。すると、難波先生は一緒に英会話を勉強しに来る美人の若い眼科医が流行性の結膜炎になった時のことを話してくれた。『普通、眼科医は免疫ができているので流行性の結膜炎になったりはしないんですが・・・僕は西洋医学は信じていないので彼女の家にお見舞いに行って、窓辺にあったアロエの葉の汁を目にさして治しました」と続けた。『西洋医学を熟知するようになると西洋医学が信じられないようになるんだ』とその時は思ったが、実際には何も言わなかった。

難波先生が、折角、話のきっかけを作ってくれたのに、相槌さえ打たなかったのだ。こういうところを武田さんは『他人に全く関心がない』と言うのだろう。

最近、督脈が緩んでアホポン化が少し改善してきているので、30年も経った今、難波先生は、なぜ眼科医になったのか、なぜ西洋医学の薬ではなく東洋医学的な方法で治療したのか疑問を感じるようになった。

結論は明確だ。難波先生は眼に問題があったのだ。日常生活ではほとんど問題にならないような問題だったに違いない。そして、その問題は東洋医学で解決したのだ。

ウェブで調べてみると、ウィキペディアの『色覚異常』に『日本においては、鍼灸などの治療家や医療研究家による、先天色覚異常は治療可能であるという主張があり、その主張を支持する医師、研究者、当事者らもごく一部に存在する。しかし、眼科学において先天色覚異常が治療されたとみなされる例は、現在のところ報告されていない』という記述があった。

難波先生は東洋医学で不老不死の研究をしていたのかもしれない。子供が風邪で熱を出しても医師が出すような化学薬品は使わないと言ったことが記憶に残っている。

2022/11/15