「原初的な自然免疫力と言うと医学用語の自然免疫力と勘違いする人がいると思いますが、医学用語の自然免疫力のことではありません。」

「原初的な自然免疫力と言いますと?」と町会長。

「昔は、免疫という言葉が、細菌やウイルスに感染したとき得られる獲得免疫のことを指していました。」

「インフルエンザの予防注射で得られる免疫も、獲得免疫ということになるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。獲得免疫ができていない細菌やウイルスに感染した場合、免疫ができて対応できるようになるまで数日かかると言われています。」

「自然免疫というのは獲得免疫のことではないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。細菌が体内に侵入してきたり、ガン細胞ができたりしたとき、最初に働くのは、好中球やマクロファージ、樹状細胞といった食細胞なのですが、これを現代医学では、これを自然免疫と呼ぶようになっています。」

「細菌が侵入したり、ガン細胞ができると、貪食細胞が食べてしまうのは知っていましたが、これを自然免疫と言うようになったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「原初的な自然免疫力は、現代医学的な自然免疫力のことではないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。人間にも体力がある人とない人、病気になりにくい人となりやすい人がいますが、人間の細胞にも病気になりやすい細胞となりにくい細胞があります。細胞の病気になりにくさを原初的自然免疫力と僕は呼んでいます。」

「なるほど。肝機能が低下すると原初的自然免疫力が低下するので、免疫力を補うためにアレルギー反応が強くなり、花粉症などになってしまうということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「肝機能をあげれば、花粉症は改善するのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。花粉症は、鬱症状より複雑な経過をたどりますが、改善することは確かです。」

「なるほど。肝機能を上げることで、アレルギー反応が弱くなるということが実証されているということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「そうすると、アレルギー体質の人は、肝機能が低下しているということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「話は肥田式に戻りますが、肥田式には皮膚が緩まないという欠点があるので、毎日ぬるめの湯に入って皮膚を緩めないと肺の機能が上がらないため、腎の機能も上がらず、肝機能も上がらないということになるのですね」と町会長。

2020/1/28


※肥田式で本格的に腎の機能が上がるようになると、皮膚を緩めるためビオチンや温清飲(うんせいいん)という漢方薬を飲まないと、肥田式の限界に突き当たる。また、風邪を引きやすくなるなど肺虚による症状が出るようになる。毛髪が陰のため頭皮は緩みにくいのだが、ビオチンには頭皮を緩める効果がある。脳が経絡的に緩むと、温清飲は単に皮膚を緩めるだけでなく、皮膚を支配する神経系を緩める効果がある。肥田春充がビオチンや温清飲を必要としなかったのは、体質が違うからだと思われる。梅澤さんは皮膚に問題を起こしている。アトピー体質なので、問題を見極めるためにメールを送ったが返事が来なかった。梅澤さんは正直者なので、答えにくいことがあると返事はよこさない。

2022/12/21