「どんなヒントがあったのですか」と町会長。

「家内は知能指数が200を超えていて、測定不能だったのですが、まともにできないことが2つありました。」

「古代人に近い超能力を持っていても、まともにできないことがあったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。英作文と囲碁です。」

「脳が経絡的に緩むタイプのものができないのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。実は、歌手の北島三郎のお嬢さんに英会話を教えようとしたことがあったのですが、幼児期から外国人の家庭教師をつけたため、中一レベルの英語だと意味がなんとなく分かってしまうという問題があったのです。」

「『中一レベルの英語だと意味がなんとなく分かってしまう』ということは、問題なのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。1学期は通知表が5だったのが、2学期から急降下し始めたのです。」

「幼児期から外国人の家庭教師をつけると、そういう問題が起こるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「なぜ、そんなことが起こるのですか」と町会長。

「1カ月教えて分かったのは、領子ちゃんに英文の構造や単語の機能を教えても、2日後に来たときには、きれいさっぱり忘れてしまっていることでした。」

「英文の構造や単語の機能を教えても、きれいさっぱり忘れてしまうのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。1カ月経っても、英文の構造や単語の機能については、全く身についていないのです。」

「中学1年生でも、英文の構造や単語の機能を理解する必要があるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。2学期からは、英文の構造が理解できていないと、5は取れません。」

「アメリカ人の家庭教師をつけても、英文の構造や単語の機能は理解できるようにはならないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。親がアメリカ人であれば、母親の言うことが理解できなければ、生命にかかわることが起きるので、完全に理解するように子供は頑張ります。」

「単語が一つ言えれば、欲しいものが手に入りますね」と町会長。

「おっしゃる通りです。単語を覚えるだけでなく、英文の構造を理解して、文章が作れれば、生活はさらに改善されます。」

「親がアメリカ人であれば、子供は生きるために必死で英語を話そうとするのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。親がアメリカ人であれば、単語を一つ言えるだけで生活が改善されます。しかし、アメリカ人の先生をつけても、子どもは英語を話す必要性を感じないのです。」

「なるほど。」

2021/2/3

<イエスズメ後記8>
『鳥類は経絡がないので長生きできるのだろうな』と思ったが、調べてみると、そんなことはなかった。ウィキペディアの『スズメ』には、ヨーロッパのイエスズメについて『スズメの寿命はよく分かっていない。理由は、そのための調査があまり行われていないせいもあるが、巣立ち後に分散するので個体の寿命を把握しづらいためである。ヨーロッパの標識調査からのある推定では、秋頃に捕獲された雛が、翌年の春を迎えるまでの生存率は0.49その後の生存率は年あたり0.32となっている。これらの値が日本でも成り立つとすると、秋頃の当年生まれの個体の期待余命は1.4カ年ほど、1年目の春を迎えた個体の期待余命は1年ほどということになる』という記載がある。

春から夏にかけて、いろいろな鳴き声を聞かせてくれたイエスズメも、秋になると太っていても『ピー』としか鳴かなくなり、寒い冬を迎えると『ピー』という鳴き声も短く小さな鳴き声になっている。たまに、『ピーーーーー』と夏のように鳴こうとするイエスズメもいるが、鳴き声に柔らかさがなく、かすれ気味だ。

とは言え、我が家の防風林に住み着いたイエスズメは、ヨーロッパのイエスズメより頭がいいようで、カラスや他の猛禽類にやられたりしないようなのだ。だから、寿命はもっと長いに違いない。<続く> 

2024/1/23