「自己治療には、死への罠があるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「実は、肥田式も同じです。」

「肥田式も、経絡治療と同じように死への罠があるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。目が陽になってやっと気がついたのですが、梅澤さんのようには顔色が日に焼けたように変化しない人は、体が大きく変化すると感じても、腎虚が進んで少しづつ死に向かっているのです。」

「経絡治療と同じなのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。だから、肥田春充は73歳で亡くなってしまったのです。」

「梅澤さんのように顔色が日に焼けたように変化する人は、問題がないのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。顔色が日に焼けたように変化するのは、肥田式で膝が緩み、腎経に気が流れるためです。ですから、肥田式によって腎虚が進むということはありません。」

「それでは、顔色が日に焼けたように変化する人は、肥田式をすると、長生きできるということですか」と町会長。

「それが不思議なところなのですが、そういう人は、必ず、肥田式で良くなった分を帳消しにするようなことをして、老化を進めてしまうのです。」

「潜在意識が早死にするようなことをささやくと、自分の考えだと思って実行してしまうということでしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。そのため梅澤さんは、老化も進み、記憶力も低下しているのですが、周りの人がもっとひどい状態なので、気にしていません。他の選手の体力の低下の方が早いので、卓球は強いままなのです。残念ながら、僕のアドバイスを聞く耳を持ちません。」

「経絡治療と肥田式以外の治療法も同じなのですか」と町会長。

「分かりやすく言うと、ネアンデルタール人ができたかも知れないような健康法は、すべて、知らないうちに少しづつ死に向かって進んでいる可能性が高いと考えられます。」

「ネアンデルタール人は、ピラミッドが作れたのでしょうか」と町会長。

「古代エジプト人は巨大なピラミッドを作っています。石器が作れれば、パワーストーンを削って、ピラミッドが作るのは、難しくはないでしょう。」

「なるほど。それでは、ピラミッドによる治療には限界があるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。僕はピラミッドを始めとして、電池で動く物や脳の模型など様々なパワーグッズを作って、体を経絡的に緩めようとしてきたのですが、1年ほど前に、突然、体が変化しなくなってしまっています。」

「そんなことがあるのですか」と町会長。

「あるのですよ。おそらく、自分のパワーが、誰も到達できないようなレベルになってしまったのが原因ではないかと考えています。」

「渡辺さんのパワーが誰も到達できないようなレベルになると、なぜ、ものづくりによって体が変化しなくなるのですか」と町会長。

「作る人のパワーが高いと、作ったもののパワーも高いからです。」

2021/4/6

<筆者の一言>
センブリで三里を緩めるのが難しいということになると、『筆者はどうやって三里を緩めたのか』と思う人がいるに違いない。

実は、脳が緩むとかすかに頭が緩み、頭が緩むと足がかすかに緩むのだ。肝経が足の親指の内側から出ているので足の指が緩めば、肝機能がかすかに上がる。肝機能がかすかに上がると、三里もかすかに緩むのだ。

しかし、大きな問題がある。足の指は手の指と連動性があり、手の指が緩まないと足の指は緩まない。しかし、手の指は肝機能が上がらないと緩まないのだ。<続く>

2024/3/26