「お父さんが高段者でないことが不思議だったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。父は、警視庁の猛者と剣道をしたり、国士舘大学の猛者と剣道をやりたくて、わざわざ国士舘大学の夜間部に入学したりしています。」

「渡辺さんが子供の頃にですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。父は勝ったことについては言わないのですが、あるとき、女子大生と対戦して負けてしまったと言ったことがあります。」

「お父さんは、負けた話はするのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。子供のころ喧嘩に負けて、俵に詰められ、川に流されたというような話はしたことがありますが、剣道では、それまで負けたことはなかったみたいで、負けた話は聞いたことがありませんでした。」

「なるほど。そのお父さんが国士舘大学の女子大生に負けてしまったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。それが、かなりの衝撃のようでした。」

「負けたのが、そんなに衝撃だったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。そのとき『剣道は棒振りダンス』と言っています。」

「毎日のように木刀を振っていたのに、『剣道は棒振りダンス』と、剣道を馬鹿にするようなことを言ったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「ところで、『秋山先生のところで剣道をやってみないか』と言ったのは、いつ頃なのですか」と町会長。

「『剣道は棒振りダンス』と言ったのより、ずっと前のことです。」

「なるほど。ところで、お父さんに、『秋山先生のところで剣道をやってみないか』と言われたとき、何と答えたのですか」と町会長。

「『やってみる』と答えました。」

「お父さんは、喜んだのではありませんか」と町会長。

「おっしゃる通りです。翌日、美術品のような、赤胴の防具と子供用の竹刀を買ってきました。」

「思いきり、喜んだのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。玄関を入ってすぐのところに、3畳の畳敷きの部屋があったのですが、そこに赤胴の防具をかざっていました。」

「それでは、小学4年生のときから、剣道を秋山先生の道場でやっていたのですか」と町会長。

「僕も、『秋山先生の道場で剣道をやるのだ』と思っていたのですが、そういうことにはならなかったのです。」

「なぜ、剣道をやることにはならなかったのですか」と町会長。

2021/5/10

<筆者の一言>
体重は食べた分だけ増えるというのが基本的な考え方だ。1グラム水を飲めば1グラム体重が増える。だから、ボクサーは試合直前になると脱水状態で頑張っている。

しかし、毎日食事をしたからと言って、体重が増え続けて何百キロになった人はいない。食べたり飲んだりしたものは、生体を維持するための代謝に従って排泄されているのだ。尿や便という形だけでなく、汗や炭酸ガスとなって排泄される。抜け毛や垢としても排泄される。だから、食べた時体重が増えると、その分、体重はどこかで減っていなければならない。体重は1日の中で変動しているのだ。<続く>

<筆者の一言(2)>
頻尿は完全に治ったと思ったが、完全には治っていなかった。翌日も翌々日も今日も、朝方、1回起きている。脳の神経系が緩み始めたので頻尿は完全に治ったと即断してしまったが、脳の神経系はかすかに緩んだだけのようだ。

動体視力も体力も上がり続けているので、相変わらずミスはある。薬も飲んだことは覚えていることが多くなったが、たまに忘れていることがある。薬のボトルに数字を書いておいて飲むごとに回すようにしているが、ボトルを回すのを忘れていることもある。飲んだことは覚えているので、回していないのに気がつけば修正はできる。詰碁は、解いた記憶があるものが多くなっている。肝機能が上がっているので、すべてがわずかながら良くなっているのは間違いない。

2024/4/25