「千葉県の男子一般のシングルスで優勝したのが1回限りでなければ、どう考えても、全日本に出られるということですね」と町会長。
「おっしゃる通りです。聞いてはいませんが、僕に負けるようでは、1回だけだったのでしょう。」
「それでは、中学3年の夏休みに、もう一歩で全日本に出られるレベルのいわおちゃんと毎日試合をしたということなのですね」と町会長。
「おっしゃる通りです。夏休みの間、3人で毎日何時間も試合をしました。」
「それで強くなったのですね」と町会長。
「おっしゃる通りです。最初は、いわおちゃんの方が強かったのですが、夏休みも終わりに近づくと、互角の勝負になっていました。」
「いわおちゃんはショックだったのではありませんか」と町会長。
「その頃は、いわおちゃんが何を考えているのか分かりませんでしたが、今考えれば、ショックだったのではないかと思います。」
「しかし、不思議な話ですね。八王子市の中学生の大会でボロ負けした4カ月後に、千葉県の男子一般のシングルスで優勝した人と互角に戦えるようになっていたのですね」と町会長。
「おっしゃる通りです。」
「なぜ、そんなことが可能だったのですか」と町会長。
「そのときは、『若い中学生の方が上達が早いのだ』と思っただけでしたが、今考えれば、互角に戦える理由がありました。」
「『互角に戦える理由』と言いますと?」と町会長。
「僕は、卓球の本を見ながら素振りの練習をするときでも、球威がある球を打つということに強いこだわりを持っていました。」
「それで、遠心力を利用することにしたのですね」と町会長。
「おっしゃる通りです。それだけではなく、球威のある玉を打つため、体重移動をしながらミシンの椅子を、毎日、振っていました。」
「ミシンの椅子を、毎日、振っていたのですか」と町会長。
「おっしゃる通りです。昔のミシンは、今のミシンと違い、工業用のミシンのような大きなミシンでした。」
「そのミシンを使うための椅子があったのですね」と町会長。
「おっしゃる通りです。背もたれのない、きゃしゃな、木製のスツールでした。」
「玄関などにおいて、花瓶を乗せるのに使うようなやつですか」と町会長。
「玄関に置くのと違って、人が座るので、上部にクッションがついていました。形も4本の脚がまっすぐ下に伸びているだけのシンプルなものでした。」
「その椅子を、毎日、振ったのですか」と町会長。
「おっしゃる通りです。そのため、今でも、右足が左足より太く、右手も左手より太いのです。」
「なぜ、右足が左足より太くなったのですか」と町会長。
「遠心力を使うためにした体重移動に右足を使ったためだと思います。」
「なるほど。」
2021/4/29
<筆者の一言>
20キロ近くやせて、なぜ、リバウンドしないかというと、夕食は満腹感がある食事をしているからだ。
なぜ、そんなことができるのか不思議に思う人は少なくないかも知れない。痩せるための食事には基本がある。息子は陰の本による脳の機能低下のために軽度の糖尿になっていたので、玄米肉食をしていた。そのため、太らない食事については、基本的な研究ができていた。
痩せるたい人は、パン、うどん、そば、ラーメン、ピザ、パスタのような粉ものは、太り薬以外の何物でもないという認識が必要だ。量が少なければと考える人がいるとすれば、ゲームなどで脳の機能低下が進んでいると考えた方がいい。消化吸収のいいものを少量食べれば、すぐお腹が空くので、長期間続けることは難しい。<続く>
2024/4/19
