「ところで、詰碁には、なぜ、そのような『禁断の領域』が存在するのですか」と町会長。

「囲碁は中国で発祥したとされていますが、実際は、先史時代から9路盤という形で行われていたと推定しています。」

「と言いますと?」と町会長。

「現在の人間は、その9路盤によって長生きをした種族の末裔だと推定しています。」

「と言いますと?」と町会長。

「先史時代には9路盤で対戦するだけで寿命が延びたと推定していますが、9路盤で寿命が延びた種族は増えすぎて絶滅したと推定しています。」

「と言いますと?」と町会長。

「現代人は9路盤では脳が緩みません。そのために、長生きすることができず、大集団を形成できなかったので生き残ったのだと推定しています。」

「先史時代に9路盤で対戦し、寿命が延びて繁栄し、インフルエンザで絶滅した種族の中で、囲碁が苦手なため生き残ったわずかな人の末裔が現代人だということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「現代人は、19路盤でないと脳が緩まないのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。高段者レベルの詰碁が解けるようになってから、『最強の囲碁 Zero』のようなプロの9段レベル以上のソフト同士が打った棋譜を、何も見ないで100手ならべると、頭の中心を通る督脈が緩みます。督脈が緩む時に頸椎の1番が緩むので脳の機能が上がります。」

「なるほど」と町会長。

「詰碁は、碁盤の大きさには関係しませんが、先史時代には文字がなかったので、詰碁の本はなかったと推定しています。」

「なるほど。詰碁は詰碁の本か、詰碁のソフトがないとできないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。ですから、先史時代には、詰碁で寿命が延びた人はいないことになります。」

「ネアンデルタール人は、9路盤の囲碁ができても詰碁はできなかったということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、詰碁によって繁栄し、滅亡した種族はいないということなのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。そのため、詰碁には寿命を延ばす可能性が残されているのです。」

「ところで、詰碁には、なぜ、『禁断の領域』が存在するのですか」と町会長。

「9路盤が苦手な種族の末裔である現代人は、囲碁をすると頭に一種の不快感が残るのですが、詰碁を徹底的にすると大きな問題を感じるように進化してしまっているのだと推定しています。」

「なるほど」と町会長。

2022/1/3

<水道後記97>
取り外した水栓の複合継ぎ手を修復して元の場所に戻さなければならない。埋設実験に使ったポリエチレン管と追加購入したポリエチレン管を繋ぐ水栓の複合継ぎ手は、水道管を埋設した後で水漏れがあった時に、水漏れ箇所が水道メーターから50センチくらいの長さの塩ビ管で水漏れしているかどうかをチェックするのに必要なのだ。

この水栓を締めた時、水道メーターが回っていれば、埋設したポリエチレン管の先に付いているSKXの継ぎ手とその先の塩ビ管以外に水漏れする箇所はない。<続く>

2024/12/18