「国立感染研究所の『セレウス菌感染症とは』に、『セレウス菌は溶血毒をはじめ、いくつかの毒素を産生することが知られているが、食中毒に関係するのは嘔吐毒と下痢毒である。嘔吐毒本体はCereulideと呼ばれる環状ペプチドで、消化酵素や熱、酸・アルカリにも安定であるため、食品中で産生された毒素で中毒が発現する。一方、下痢毒本体はタンパク質であり、ペプシンやトリプシンなどの酵素や、60℃以上の加熱、pH4以下の酸性条件などによって失活することが知られている。したがって、原因食品中に産生された毒素は胃酸や消化酵素により不活化されるので、下痢は起こさないと考えられる』という記載があります。」

「『溶血毒』と言いますと?」と町会長。

「ウィキペディアの『溶血毒』に、『溶血素あるいは溶血毒素とは、微生物によって産生される、赤血球の細胞膜に傷害を与えることでその赤血球を破壊する脂質またはタンパク質である。微生物により分泌された溶血素による赤血球の溶解は、その微生物の栄養の獲得にとって非常に重要であると見られているが、病原体が宿主内で産生する溶血素の多くは宿主の赤血球を著しく破壊するわけではない』と言う記載があります。」

「それでは、セレウス菌で問題になるのは、嘔吐毒と下痢毒なのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「下痢毒の方は60℃以上に加熱すれば、失活するのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。国立感染研究所の『セレウス菌感染症とは』に、『わが国におけるセレウス菌食中毒は嘔吐型がほとんどであるが、その発生数や患者数はそれ程多いものではない』と言う記載があります。」

「実際、下痢型はほとんどない」ということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかも、嘔吐型も、それほど多くないということですね。」

「それでは、セレウス菌による食中毒は心配しなくてもよいということですか」と町会長。

「『嘔吐毒本体はCereulideと呼ばれる環状ペプチドで、消化酵素や熱、酸・アルカリにも安定であるため、食品中で産生された毒素で中毒が発現する』ということなので、安心はできません。」

「嘔吐毒本体のCereulideが味噌汁の中に生じている場合、味噌汁を煮立てても、Cereulideは失活しないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。食品安全委員会の『セレウス菌食中毒』に、『一般食品で通常見られる程度の菌数(10~1000/g 程度)では発症しませんが、セレウス菌は耐熱性の芽胞を形成するため、加熱調理された食品でも室温で放置すれば、この菌の発芽増殖を招きます。 したがって、本菌食中毒の予防には、①大量調理せずに必要最少量の食品を調理し、調理後はすぐに喫食すること、②調理後に食品を保存する場合は、速やかに55℃以上(事業者で使用されている温蔵庫・保温庫で保存する場合)あるいは8℃以下で保存し、保存期間は可能な限り短くすることなどが大切です』と言う記載があります。」

「セレウス菌が味噌汁1gあたり1000個程度なら発症しないということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、55℃以上あるいは8℃以下で保存しないと、セレウス菌が増加して食中毒が起こる可能性があるということになります。」

「それでは、渡辺さんのように45℃以下で、味噌汁に乳酸菌ができるまで待ったら、食中毒が起こる可能性があるということになりますね」と町会長。

「そうなんですよ。仮に、お椀に入っている味噌汁が200gだとすると、セレウス菌が20万個入っていたとしても食中毒にはならないことになるので、少し、安心感があるのですが、夏場に常温で味噌汁を放置しておけば増殖する可能性があります。」

「絶対、増殖します」と町会長。

「しかし、生味噌の中では増殖しないのです。」

2021/9/7

<それじゃあどうする41>
筆者は、詰碁で脳が緩んだ後コーラを飲むと治療による変化が脳全体に伝わるような気がして、常時コーラを飲んでいた。ところが、ルンブロキナーゼで上腕にある肺系と大腸系の臂臑(ヒジュ)が緩みだしたのとほぼ同時にコーラで臂臑が緩みだしたのだ。数日するとコーラによる効果の方がルンブロキナーゼの効果より大きくなった。

脳が詰碁で緩んだ後飲んだコーラは、脳内の臂臑の硬結をかすかに緩めていたのだが、上腕の臂臑の硬結が緩まなかったため、コーラで脳内の臂臑の硬結が緩んでいることに気が付かなかったのだ。

驚きだった。ユダヤ系は自然淘汰による進化だけでなく、コーラによる薬学的方法で臂臑を緩め、脳の機能を上げていたのだ。筆者は、ユダヤ人は、紀元前13世紀の出エジプトに始まり、バビロン捕囚、ローマ帝国による圧政、ヨーロッパで6世紀ごろから始まるユダヤ人への迫害などの人為的淘汰で、知力のあるものが生き残るという進化が起こり、ユダヤ系商人系に進化したと思っていたが、それだけではなく、コーラで臂臑を緩めることによって知力を上げていたのだ。<続く>

2024/8/21