「そうめん系の中華そばを使う場合、ちょっとした技術が必要です。」

「『ちょっとした技術』と言いますと?」と町会長。

「そうめん系の中華そばは、すらっとしていて長いので、どんぶりからはみ出してしまうのです。」

「なるほど」と町会長。

「はみ出した状態でお湯を注ぎ、手と箸を使って、中華そばをお湯の中に沈めます。」

「その後、どうするのですか」と町会長。

「ここまでできれば、あとは簡単です。」

「中華そばをお湯に沈めるのに、『ちょっとした技術』が必要ということだったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。中華そばがお湯につかれば、つかったところが柔らかくなるので、全体をお湯に沈めるのは簡単です。」

「なるほど」と町会長。

「全体をお湯に沈めたら、数分待ってからスープを加えます。」

「それで、出来上がりですか」と町会長。

「数分たったら、野菜と卵を加えて、電子レンジで3分ほどチンします。」

「それで、出来上がりということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。固い麺が好きでしたら、お湯に沈めてから2、3分たったところでスープを加えてください。」

「東洋水産の『昔ながらの中華そば』は、中華そばをお湯に沈める技術が必要ないということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「ところで、『昔ながらの中華そば』には、何か効能があるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。『昔ながらの中華そば』は、腸の機能を上げる効能があります。」

「なるほど」と町会長。

「ですから、僕のようにやせ形で何を食べても太らない人は、『昔ながらの中華そば』を毎日食べれば、腸の機能が上がるので体重が増えます。また、腸の機能が上がるので必要な栄養素が吸収しやすくなり、脳の機能や体力も上がります。」

「なるほど。やせていて、体力がない人には持って来いの食べ物ということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、税理士さんは、子供のころやせていて体力がなかったが、『昔ながらの中華そば』を食べるようになったら、体力が上がったということですか」と町会長。

「本人に聞いてはいませんが、『昔ながらの中華そば』で体力が上がり、超能力も強くなったので、これを商売にすれば、皆に喜ばれると思ったのだと推定しています。」

2021/7/21

<それじゃあどうする7>
前回、折れた歯と抜けた差し歯の治療が終わった時、左上の奥歯の治療を頼んだら、院長は逃げてしまった。折れた歯と抜けた差し歯の治療も、超能力がなくなったため、必死でやるしかなかったようだが、左上の奥歯は院長が知らない技術で治療してあるので、どうにもならないようだ。それで、前々回の治療の時、『ここはよく磨いて虫歯にしないようにした方ががいい』と言ったのだ。

院長が治療した折れた歯は1年ほどで取れてしまった。取れた歯を見ると差し歯に加工してあった。治療した後2,3日痛みがあったのは、残っている根本の部分の神経を治療していないためだと分かった。どう考えてもまともな治療をしたとは思えない。もう1年たつので院長の能力はさらに低下しているに違いない。S的傾向も強くなっているだろう。<続く>

2024/7/4