「統合失調症の人は、治療が必要かどうかを判断できないので、治療を受けようとはしないのが特徴です。」

「なるほど」と町会長。

「両親などの身近な人に言われて、病院に行くと、症状を抑える薬が処方されるのですが、本人は薬を飲む必要性を感じないのです。」

「なるほど」と町会長。

「抗精神病薬には副作用があるので、普通、薬を飲むのを止めてしまいます。」

「治療が必要かどうかを判断できなければ、副作用がある薬を飲み続けるはずがありませんね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、統合失調症の人が薬を飲まずに、一般社会の中に紛れ込んでいるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。統合失調症の妄想で犯罪行為をしない限り、入退院を繰り返しながら、普通の人と同じ生活をしていると思います。」

「それで問題は起こらないのですか」と町会長。

「かなり重度の統合失調症でも、2、3度話しただけでは、統合失調症と分からない場合が多いと思います。」

「なるほど」と町会長。

「大学生のころ、僕が主催していたサークルに入会した人がいたのですが、半年ほどして、統合失調症の初期症状ではないかと思い、家に電話をしたことがあります。」

「どういう症状があったのですか」と町会長。

「サークルで話をした限りでは、これと言った問題は感じなかったのですが、女性の会員から迷惑しているという苦情があったのです。」

「その話の内容から統合失調症の初期症状ではないかと思ったのです。」

「統合失調症の初期症状と思われる方は男性なのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。統合失調症の方は、犯罪行為に走らないタイプの人でも、性に関係した妄想を抱く人が多いので、異性間のトラブルを起こして、入退院を繰り返すというケースが多いようです。」

「なるほど。電話に出た方は、何と言っていたのですか」と町会長。

「お母さんが電話に出て、『実は、入退院を何度も繰り返している。薬さえ飲み続けてくれれば、仕事もできるのですが、副作用があるので飲むのを止めてしまうのです。親には、どうすることもできません』と言っていました。」

「統合失調症になると、薬を飲み続けない限り、定職につくことが難しくなってしまうのですか」と町会長。

「精神科医ではないので、その辺の事情は調べていませんが、多分、そういうことだと思います。」

「いずれにしても、統合失調症というのは、大変な病気ですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。自分の妄想と現実の世界の区別ができなくなってしまうので、社会に適応するのが難しいのは確かです。」

2021/10/26

<水道後記48>
筆者はポリエチレン2層管の物性を理解していなかったことに気がついた。パイプエンドは吹き飛んだが、ホースバンドで締めてあるホースの部分は問題が起こっていなかった。元栓が極端に締めてあるのだからホースが吹き飛ぶはずがない。

改めてポリエチレン管に触ってみると、なめらかですべすべしている。塩ビ管はポリエチレン管と比べるとザラザラしている。そして、ポリエチレン管は変形しやすい。パイプエンドの八角形の部分を締めた時、ポリエチレン管の直径が縮んでしまった可能性がある。ポリエチレン管の直径が縮んでしまうために吹き飛んでしまうなら強化する方法はあると思った。<続く>

2024/10/10