「天才系が東大系より頭が悪いということはないとすると、英語が得意な天才系は東大に入れるということですか」と町会長。

「一般的に言えば、普通の天才系は東大には入れません。東大に入学できるのは、東大に入るということに心が引っかかってしまった超天才系です。」

「天才系と超天才系は、どこが違うのですか」と町会長。

「超天才系は、東大に入るということに心が引っかかってしまうと、どうすれば東大に入れるかということを徹底的にどこまでも研究するのです。川上さんは小学校の頃から、どうしたら東大に入れるかということを研究していると思います。」

「その結果、自分だけでなく、超天才でも東大系でもないお嬢さんまで東大に入れたということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「普通の天才系が東大に入学するには、英語の他に何かポイントがあるのですか」と町会長。

「東大の入学試験の過去問を調べれば、本質的な問題が分かります。」

「と言いますと?」と町会長。

「数学、物理、化学の問題には、必ず、3桁の足し算をしなければならないように問題が作られています。」

「と言いますと?」と町会長。

「東大系はミスをしないが天才系はミスをするのです。」

「と言いますと?」と町会長。

「天才系は3桁の足し算を暗算でするのですが、桁上りが2カ所あると必ず間違えるのです。」

「それで、『数学、物理、化学の問題には、必ず、3桁の足し算をしなければならないように問題が作られている』ということなのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。東大系は、卓球と同じように、必ずダブルチェックしながら基本通りにするので、3桁の足し算を間違えないだけでなく、基礎に習熟しているのも特徴です。」

「それでは、東大には、基礎に習熟していないと入れないということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。東大系は、複雑な問題も、基礎の組み合わせとして理解して解く能力が優れています。」

「天才系は、上達すれば、基本通りではなく、より合理的な方法を取るということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。見方を変えれば、天才系は、複雑な問題を分析して基礎的な考え方に還元する能力では東大系に太刀打ちできません。」

「それでは、東大に入学するには基礎に習熟するだけではなく、複雑な問題を基礎的な考え方に還元する能力を鍛えなければならないということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。川上さんは、娘さんが小さい頃から基礎を繰り返して教えるとともに、複雑な問題を基礎的な考え方に還元して解く方法を繰り返し教えたのだと思います。」

「なるほど」と町会長。

「東大系は、複雑な問題を基礎的な問題に還元することを日常生活で日々行っているので、天才系が東大系のレベルに達するのは容易ではないと思います。」

2021/11/2

<水道後記53>
SKXのパイプエンドに外形14mm、厚さ2mm、長さ10cmのアルミニウムパイプを挿入し、大小の八角形の部分を2つの水道レンチでくわえて、ネジ山が見えないところまで締め上げたが、1秒も立たないうちにすっ飛んでしまった。

筆者は、SKXのパイプエンドが離脱防止金具を締めないでもすっぽ抜けないことに強いこだわりを持っていた。TBCのブロンズ継手が融着継手でないことは明らかだったからだ。そのため、TBCのブロンズ継手より強固な継手が欲しかったのだ。筆者は、TBCのブロンズ継手は構造上改良の余地が残されていないが、SKXの継手には改良の余地があると確信していた。

そこで、直ちにウェブで、外形14mm、厚さ2mm、長さ30cmのステンレスパイプを注文した。<続く>

2024/10/17