「それでは、『頸肩腕症候群ですね』と言われたら治療法がないということですか」と町会長。

「ウィキペディアの『頸肩腕症候群』には、『狭義の頸肩腕症候群に対しては、基本的には対症療法が行われる』という記載があります。」

「原因が分からないので、対症療法をするということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。痛みが強い人は、なんとか痛みを和らげたいと思うので、薬物療法や理学療法をやるようです。」

「原因が分からないのでは、薬物療法や理学療法をしても、効果がないことがあるのではありませんか」と町会長。

「おっしゃる通りです。ウィキペディアの『頸肩腕症候群』に、『頸肩腕症候群は、整形外科の病気であるのにも関わらず、心療内科へ紹介されるケースが非常に多い。この病気を理解している、経験豊富な医師がいないクリニックでは、この病気の診察は難しい』という記載があります。」

「やはり、そういうことなのですか。原因が分かっていないのに治せるはずがありませんよね」と町会長。

「東洋医学的には、『頸肩腕症候群』は肝機能低下が原因です。肝機能が低下すると、肝経に属する筋肉が固くなるとともに、心機能が低下するので、鬱的な傾向が強くなり、交感神経が亢進して、普段は感じないような痛みを感じるようになります。」

「それでは、心療内科で出すうつ病の薬を飲むと、痛みが軽減する場合があるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「痛みがあるだけなのに、心療内科に行くのはどうもと、思う人は多いのではありませんか」と町会長。

「効果があっても、うつ病の薬は飲みたくないという人もいると思いますね。」

「それでは、鍼灸の治療で、肝機能を上げるのが一番ということになるのですか」と町会長。

「理論的には、そういうことなのですが、それだけの技術がある鍼灸師は滅多にいないと思います。」

「それでは、どうしたらいいのですか」と町会長。

「先ほど話したように、按摩を売り物にするマッサージ師の中に腕の立つ人がいます。必ず治るとは言えませんが、一度試してみる価値はあります。」

「他に方法はないのですか」と町会長。

「先ほど話した、壁に向かってする腕立て伏せで、劇的な効果があった人がいます。」

「何も食べられなくなってしまったときに発明した運動療法でしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。先ほど話したように、『運動は筋肉を痛めるので、体に悪い。しかし、骨折して回復すると、骨が太くなって強くなるように、筋肉も回復過程が伴えば、しっかりした柔らかい筋肉になる。しかし、筋肉が硬くなった状態で運動をすると、痛めるだけで回復しない。硬くなった筋肉でも回復可能な、最低必要限の運動をすれば、筋肉は徐々によくなる』という仮説に基づいているので、壁に向かってする腕立て伏せで腕や肩の筋肉を緩めることができます。」

2021/6/17

<イエスズメ外伝7>
先日、山寺がある向かいの山の中腹まで登った時、竹やぶでイエスズメの鳴く声が聞こえた。このイエスズメが信玄雀グループに属するのか、別のグループに属するのか分からない。

もし、信玄雀グループが勢力圏を急速に拡大しているのであれば、日本の農業が打撃を受ける可能性がある。

例えば、カボチャは虫媒花なので、温室栽培で生産性を上げるのが難しい。昆虫がいない温室の中では、人工受粉をしないと実がならないからだ。

裏の栗林には、大きな柿の木があって、毎年、柿が鈴なりになる。イエスズメも柿がなっている時に見かけることがある。昨年までは、イエスズメが柿を食べに来ていると思っていたが、どうも、柿の実に集まる昆虫を食べに来ているようだ。

柿の花は、風によって花粉が飛散することがないので、虫媒花と言われている。今年、柿がなるかならないかで、夏から秋にかけての昆虫の状態が推測できる。そして、信玄雀グループの勢力拡大に伴って、日本の農業が打撃を受けるかどうか推測できるかも知れない。<終わり>

2024/6/4