「先ほど話した川上さんとは日本語の構造について、毎週1回、3年以上も議論し、高校生のお嬢さんにも英会話も教えたこともあるので、彼がなぜ東大を目指すようになったのか見当が付きます。」

「3年も毎週議論すると、個人的な話もすることになるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。結婚した相手が、家庭教師として英語を教えていた女の子であることも聞いています。」

「なるほど」と町会長。

「川上さんは兄弟が多くて、1番上のお兄さんとは親子ほど年が離れていると言っていました。」

「もしかして、川上さんは、お兄さんの影響で東大に入ることになったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。川上さんのお兄さんは、皆、国立大学に入っていると言っていました。」

「優秀な家系なのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。そういう環境で育ったため、幼児期に東大に入る決意をしたようなのです。」

「なるほど」と町会長。

「『いくら頭がよくても英語ができないと東大には入れない』と、お兄さんから聞いたのが原因で、川上さんは中学生のときには、既に博士論文が書けるくらいの英語に関する知識があったようです。そのため、高校ではドイツ語を外国語として勉強しています。」

「英語に関しては、高校で勉強することがなかったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、『いくら頭がよくても英語ができないと東大には入れない』と言われたのがきっかけで、英語に興味を持ち、小さいころから英語を研究した結果、東大に入ってしまったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「英語に興味を持たなければ、川上さんが東大に入ることはなかったと推定しています。」

「超天才系は、ちょっとしたきっかけで、東大に入ることになるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「もう一人、超天才系で、東大の医学部に首席で入った人と、毎週、話す機会がありました。」

「その人は、なぜ東大に入ることになったのですか」と町会長。

2021/9/30

<猫後記14>
猫を追い払うための超音波の波長は、人間が聞こえる音波の波長とあまり違わないので、猫を追い払うための超音波の指向性は、人間が聞こえる音波の指向性とあまり違わないことに気がついたのだ。

分かりやすく言うと、玄関での話し声が中庭で聞こえるなら、猫を追い払うための超音波害獣撃退器は玄関の近くに1台設置するだけでいいはずだ。何台も設置しなければならないのは、超音波が2,3メートルも離れると猫に聞こえないように極めて小さな音にしてあるためだ。<続く>

2024/9/16