「脳の可動性が経絡で低下していなければ、前頭葉には大脳や小脳を経絡的に緩める機能があるということですか」と町会長。

「第4氷河期には大脳や小脳を緩める機能が働いていたと推定しています。」

「最近、『氷河期』という言葉は使わないのではありませんか」と町会長。

「そうでしたね。高齢者は、つい昔習った言葉を使ってしまいます。」

「今は、『氷河時代』と言うのですよね」と町会長。

「おっしゃる通りです。正しく言いなおすと、第四紀氷河時代の最終氷期には、前頭葉の大脳や小脳を経絡的に緩める機能が働いていたと推定しています。」

「どうして、『氷河期』では、ダメなのですか」と町会長。

「『氷河期』という言葉を使っている人はいるようですが、専門家は『氷河期』という言葉が、『氷河時代』という意味と『氷期』という意味の両方で使われてきたので、あいまいさを避けるために、『氷河期』という言葉は使わない人が多いようです。」

「なるほど。ところで、なぜ、第四紀氷河時代の最終氷期には、前頭葉の大脳や小脳を経絡的に緩める機能が働いていたと推定しているのですか」と町会長。

「英作文.netで前頭葉が緩んでも、突然変異が起こるわけではありません。親子の経絡の連動性や陰の本の発明で働かなくなっていた機能が、働くようになったということです。」

「なるほど。第四紀氷河時代の最終氷期では、前頭葉に大脳や小脳を緩める機能がない人間は淘汰されたということですか」と町会長。

「前頭葉の大脳や小脳を緩める機能が、いつ突然変異で生じたのかは分かりません。また、どの氷河時代に、前頭葉に大脳や小脳を緩める機能がない人が淘汰されたのかも分かりません。明確なのは、現代人が氷期のまっただなかに突然放り込まれれば、淘汰されてしまうということです。」

「確かに、現代の文明がなければ、生き残れる人はいないかもしれませんね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「陰の本は、重要な前頭葉の機能が失われるほど、大きな問題を引き起こしているのですか」と町会長。

「親子の経絡の連動性による脳の機能低下は、常識では考えられないほど大きいのですが、人類が最終氷期を生きのびたことから、親子の経絡の連動性によっては前頭葉の大脳や小脳を緩める機能が失われるということはなかったということになります。」

「なるほど。数万年におよぶ長い氷期の間に親子の経絡の連動性で人類が絶滅しなかったということは、親子の経絡の連動性で起こる機能低下の分を、前頭葉が経絡を緩めて、元に戻していたということですか」と町会長。

「進化論的にはそう考えられます。もしかしたら、経絡をもっと大幅に緩められるような種族が存在したかもしれませんが、そういうタイプの人類は増えすぎて、インフルエンザで絶滅したはずです。」

「なるほど。前頭葉が経絡を緩める機能は、ほどほどでないと絶滅してしまうのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。親子の経絡の連動性と前頭葉の経絡を緩める機能のバランスが取れていない種族は絶滅したと考えられます。」

「それでは、陰の本の発明で前頭葉の機能が低下するようになると、親子の経絡の連動性が優位になり、人間の脳は機能低下をし続けるようになってしまったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

2020/6/25

<ムクドリ42>
長老雀がネットの中に入って、茶の間に接する苔庭を荒らして意地を見せたところで、話が脱線気味になってしまったが、ここで長老雀の話の続きに戻ることにする。

ひな鳥を守る作戦をアホポンだと思っていた人間に見破られて、ショックを受けた長老雀は、『作戦は見破られてしまった。しかし、ネットなんか怖くない、まだ負けたわけではない』という意地を見せたのだ。

ネットの下まで荒らされては、苔庭を直接ネットで覆って長老雀が入り込めないようにするしかないが、手元には必要なネットがなかった。しかし、ここが勝負どころだと思った。

余分に切っておいた孟宗竹を4本持ってきて、鳥がこだわりを持つ茶の間に接する苔庭を囲んだ。東側は苔が生えていない部分も囲んで、東側に設置した孟宗竹の下をくぐって1メートルほど歩かないと、苔が荒らせないようにした。

ネットは孟宗竹の内側に鉄杭を打って、いつものように20センチくらいの高さに張った。東側以外の3本の孟宗竹は下をくぐれないように設置した。ネットの端は鳥が通れないように工夫した。ネットの端の穴に針金を通して孟宗竹に巻きつけ、さらに次のネットの端の穴に針金を通すという作業を繰り返さなければならなかったので時間がかかった。詰碁は1問もやっていなかったが、ここは勝負所だと思って頑張った。

今や、長老雀が苔を荒らそうとすれば、東側の孟宗竹をくぐって、1メートルほどネットの奥深く入らなければならない。僕が玄関から顔を出した時、長老雀はネットの端まで時間をかけて歩いて行かなければならない。飛んで逃げる前に、捕まってしまうかも知れないのだ。長老雀は、そこまで頭が回るのだろうか。<続く>

2023/6/8