「『韓国が新型コロナウィルス感染者の行動履歴を確認出来るサイトを公開した』という記事が2月22日のニュースに載っていました。」

「新型コロナウィルス感染者の行動履歴を確認出来ると言いますと?」

「韓国の中央日報が公開したのは『私達の街のコロナ地図』というサイトです。」

「地図上で、感染者が行った場所が分かるのでしょうか」と町会長。

「おっしゃる通りです。韓国政府は、感染者に番号を割り振り、年齢・性別・職場・おおよその住所と、感染前の行動を詳細にわたって、ウェブで公開しています。」

「韓国の中央日報は、政府が公開している情報に基づいて、新型コロナウィルスの感染者の行動履歴を地図上で確認出来るサイトを作ったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「例えば、出かけた先のコンビニの名前とかも分かるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。コンビニとかスーパーの名前だけでなく、マッサージショップに行ったとか、風俗店に行ったとかも分かるようです。」

「感染者のおおよその住所と年齢や性別、職場が分かり、立ち寄ったコンビニとかスーパーの名前まで分かれば、誰だか分かる場合があるのではないでしょうか」と町会長。

「おっしゃる通りです。おまけに、相手が感染者の場合、どういう関係かも公開されてしまいます。」

「それでは、感染者のプライバシーがウェブで世界中に公開されてしまうことになりませんか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「確かに、感染者のプライバシーをウェブで公開すれば、症状が軽い人は病院に行かなくなりますね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「しかし、肺炎になった人は病院に行くしかないのではありませんか」と町会長。

「おっしゃる通りです。肺炎であれば、病院も新型コロナウイルスの検査をすると思います。」

「それでは、中国と違って、死者数を操作することはできないということですか」と町会長。

「病院では、死者数を操作することはないと思います。」

「病院が死者数を操作しないとすると、死者数を操作することはできないのではありませんか」と町会長。

「先ほど言ったように、韓国で権力を握っているのは、政権の座にある人です。」

「要するに、政府が発表の段階で死者数を操作しても、死者数の最終的な統計を把握して政府を批判できるような力を持った人はいないということですか」と町会長。

「そうとしか考えられません。中国に従いながら政権を維持するには、新型コロナウイルスの統計を操作して、国民の批判を回避するしかないのでしょう。」

「政権の座にあって権力をふるっていても、失脚すれば犯罪者になる国ですから、政権を維持するためには何でもやるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「先ほど言ったように、感染者数や死者数を操作しないと信じられる国は、ヨーロッパやアメリカなどのキリスト教文化圏だけです。エチオピア出身のテドロスWHO事務局長の行動をみれば、利害関係のために、公職にありながら事実を簡単に捻じ曲げてしまう人がいるのは明確です。」

2020/4/16

<謎8>
翌日は曇りだった。猫が来たかどうか確認するために門の東側の苔庭を見に行った。この苔庭は前日に荒らされはしたが、超音波害獣撃退機を増やしはしなかった。駐車場の南端に接する茶の木の向こう側に設置した超音波害獣撃退器を越えて、猫が駐車場に接する茶の木の間から侵入できるかどうか調べるために、猫が荒らすことができるようにしておいたのだ。

しかし、門の東側の苔庭は荒らされていなかった。『やったね』と思ったが、念の為に駐車場に接する苔庭を見に行ったら、しっかり荒らされていた。昨日は雨だったので、体力は上がっているはずなのだが、荒し方に昨日ほどの力強さがなかった。

侵入経路は、2つ考えられた。駐車場の南端に接する茶の木の向こう側に設置した超音波害獣撃退器を通過し、いつもの通り孟宗竹を3本乗り越えたケースと、日陰でも使えるように改良するため北に向けていた害獣撃退器を取り外してあったので、北側から侵入したケースだ。

新たに購入した害獣撃退器を改造するのと北向きに設置してある害獣撃退器を改造するのを比較した場合、北向きに設置してある方が改造しやすそうだったので取り外したのだ。考えが足りなかった。

どちらから来たか分からなければ対策が難しくなる。荒らされたところを修復するのを兼ねて、見過ごしているものがないか調べるために、もう一度苔庭に行ってみた。雨まで降り出したが、頑張って苔を修復していると気がついたことがあった。

猫は孟宗竹を3本乗り越えたところを荒らしていた。猫がそこを荒らしたことはある。しかし、よく考えてみれば、その時は、猫が荒らした場所に向けた害獣撃退器は、北側の茶の木の隙間に移動してあったため、ここにはなかった。今回は荒らしたところから1メートルあるかないかのところに、害獣撃退器があるのだ。<続く>

2023/3/29