「日本語の構造と英語の構造が、あまりにかけ離れているためです。」

「日本語の構造と英語の構造が、あまりにかけ離れていると、英文法の研究では、日本が1番進んでいるということになるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。日本人は、英語を読むにも、書くにも、文法知識が必要ですが、イギリス人は、文法的な知識がなくても、英語が読めるし、書くこともできます。」

「なるほど。確かに、日本人は、日本語の文法的な知識がなくても、日本語が読めるし、書くこともできますね」と町会長。

「おっしゃる通りです。英語を長年にわたって勉強した日本人が、自分の文法知識に基づいて英文を書いたとき、アメリカ人やイギリス人から間違いを指摘されると、なぜ間違っているのかと考えます。」

「なぜ、間違いなのかを説明する理由が知りたいということになるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。理由が分からなければ、また、同じような間違いをすることになります。」

「同じ間違いはしなくても、似たような間違いをするかもしれないですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。アメリカ人やイギリス人の場合、文法的な知識がなくても、読んで変だと思えば、間違っているという結論になります。」

「なるほど。日本人にはそういう感覚はないので、書くための精密な英文法が必要になるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「日本人は、江戸末期の開国以来、書くための精密な英文法の研究を積み重ねてきたということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。さまざまな日本人が、江戸末期の開国以来、150年もの間、休むことなく、書くための英文法を研究し続けているのです。」

「進化論的に考えると世界でトップの日本人の頭脳が、書くための英文法を150年もの間研究し続けてきたということになるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、日本と違い、キリスト教文化圏のイギリスには文法的な研究が元々あることはあるのです。」

「イギリスには、文法的な研究があったのですか」と町会長。

「英語の歴史は複雑なのです。ウィキペディアの『ノルマン朝』に、『ノルマン朝は、中世イングランド王国の王朝。1066年から1154年まで続いた。

1066年、フランス王国の諸侯であったノルマンディー公ギヨーム2世(ウィリアム)がアングロサクソン人王の支配下にあったイングランド王国を征服し、ウィリアム1世として国王に即位したことで成立した。「征服王」(the Conqueror)と呼ばれるウィリアムがノルマン人の後裔だったため、ノルマン王朝と呼ばれる。征服王朝のため、当初から国王による権力集中が完成していた。ノルマン朝の血筋はその後のイングランド諸王家にも受け継がれている 』という記述があります。」

「なるほど。それで、英語には、フランス語系統の言葉とドイツ語系統の言葉があるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。『当初から国王による権力集中が完成していた』ので、イギリスの公用語が、突然、フランス語になってしまうのです。」

「それは大変ですね。日本の公用語が、突然、中国語になったら、どうにもなりませんね」と町会長。

「おっしゃる通りです。『ノルマン朝』では、貴族はフランス語を話し、庶民は英語を話していました。」

2020/10/29

<イノシシ後記19>
藪側は、雑木の枝で覆われていたので、鉄パイプを設置しやすいように、枝を切り落とすことにした。枝を切り落とすと、3平方メートルぐらいの大きさの、耕うん機で耕したような、草1本生えていない地面が現れた。

ちょうど、孟宗竹の下をくぐって1メートルほど来たところだった。父イノシシ2世の餌場に違いない。ここは、2,3年前に樫の木の落ち葉を大量に捨てたところだ。窪地になっているので、雨が降ると水がたまり、落ち葉が腐葉土になって、ミミズが大量に発生していたに違いない。

父イノシシ2世の肺が良くなったのは、ここで大量のミミズを食べたからかもしれない。猫が、雨で経絡が緩むように、イノシシはミミズで経絡が緩むのだろう。父イノシシ2世は完全に復活しているようなので、他には考えようもない。<続>

2023/10/12