「ところで、渡辺さんの仮説では、親子の経絡の連動性で脳の可動性が低下するため、子供は親の知力を越えられないということになるのですか」と町会長。

「一般的には、そうなのですが、結婚相手と体質が著しく異なる場合、分かりやすく言えば、相性はそれほどいいとは言えないのに、相手の能力が気に入って結婚した場合、まれに、子供の知力が親を越えることがあります。息子がそのケースです。」

「しかし、渡辺さんは高段者レベルの詰碁を毎日100問解いているのに、息子さんは初級レベルの詰碁を解いているのではありませんか」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、今、考えると、息子は小学校低学年までは大天才だったようです。しかし、息子は幼児期から強い陰のパワーストーンを収集していたのです。僕は気づかなかったというより、陰陽が分からなかったので、気がつきようがなかったのです。」

「どうして、陰陽が分からなかったのですか」と町会長。

「2歳のときに死にそうになった肺炎で、肺虚→腎虚→肝虚→心虚→脾虚→肺虚という経絡の連鎖が起こり、全身の筋肉や脳まで委縮して固まってしまったので、陰陽に体が全く反応しなかったためです。」

「そういうこともあるのですか」と町会長。

「今でも覚えていますが、箸を使うのも大変で、指の使い方を研究しながら、食べていました。」

「それは大変でしたね。ところで、陰のパワーストーンを収集すると知力が低下するのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。今でも、息子は陰陽が分かる天才レベルの知力はあるのですが、陰のパワーストーンと陰の本の収集をしなければ、世界的に認められるような大天才だったと推定しています。」

「陰のパワーストーンを収集すると、なぜ、知力が低下するのですか」と町会長。

「陰のパワーストーンを収集すると、膝の可動性が低下します。」

「陰のパワーストーンで膝の可動性が低下するのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。膝の可動性が低下していることが分かる人は少ないと思いますが、膝の可動性が低下すると、太るので簡単に分かります。」

「太っている人は、皆、膝に問題があるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。膝の可動性が低下すると、体重を支えるのに、余分な筋力が必要になります。」

「なるほど。膝の可動性が低下すると、足が太ってしまうということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。足だけではなく、腰も太ってしまいます。」

「なるほど。それでは、膝に問題があると太ってしまいますね」と町会長。

「おっしゃる通りです。膝の問題のために体重が増えると、足の筋肉がさらに必要になります。」

「すると、足と腰がさらに太って、体重が増えるのが止まらなくなるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、息子さんは太っているのですね」と町会長。

「痩せようとして、食事をコントロールしたのですが、パンや麺類をランチタイムに外食すると、すぐ戻っていました。」

「『戻っていました』ということは、今は痩せているということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

2020/9/3

<筆者の一言>
なぜ、日本は1991年のバブル崩壊以降に、30年にも及ぶ経済停滞期に入ったのだろうか。

ドル円レートの長期推移をグラフで見れば、原因は明白だ。1991年以降、円高が定着している。その結果、日本で作ったものが海外に輸出できなくなり、労働力の需要が低下して、賃金を押し上げることができなくなってしまったのだ。

当然、世の中の金回りは悪くなる。しかし、円高のためドルに換算すると、日本人は金持ちになった。海外で作られた安い商品がわずかなお金で買えるようになったのだ。<続く>

<ムクドリ90>
樫の木の大木や栗の木の大木に鴉が飛び込んでも、イエスズメを捕まえることはできないと推定している。

大木の中は枝が密生しているので、鴉は飛ぶことができないはずだ。2本の足で歩いて追いかけても、捕まえることは難しいだろう。大木の中は、小柄なイエスズメの方が有利なのだ。鴉は目の前にイエスズメがいても、見ているだけで、どうにもならないはずだ。イエスズメが防風林を本拠地にしているのは、鴉に襲われても、対応できるからだ。<続く>

2023/8/17