卓球レポート15 下がる動的動体視力VS上がる静的動体視力(3)
<心虚で進むアホポン化(2)>
脳の機能が高ければ練習は必要ない。ラケットを振れば入るべきところにボールが勝手に行くようになる。サイドを割るようなボールに飛びついてバックハンド打っても、きっちり入る。ところが、脳の機能が低下してアホポン化が進むと、打ちやすいところに来たボールでさえ、エンドラインから30センチも内側に入ったり、エンドラインを飛び越えたりする。
しかし、肝機能が上がって筋肉が緩むとスイングスピードが上がって来る。動体視力の低下で低下し続けていたスイングスピードが、筋肉が緩むにしたがって底を打ち、再び速くなっている。しかし、コントロールが悪い。頭がここまでアホポン化すると何年も基本練習を繰り返さないと、全日本どころか八王子でさえ優勝できない。脳に応用力がなくなってしまっているのだ。
予想通り9月10日の試合は、第1セットが0本、第2セットが2本、第3セットが0本で、ぼろ負けしてしまった。梅澤さんは試合が終わると『市民大会では、2回戦か、3回戦まででしょう。卓球自体は良くなっています。点数は取れなかったけれど、今までとは全く違います』と言った。梅澤さんは『今までとは全く違います』と繰り返して言うだけでなく、どこが違うか具体的に説明した。今考えれば、梅澤さんの驚きがあまりに大きかったということだが、当日はそこまで頭が回らなかった。そして、『フォア前は繰り返して打つと打たれますね』と的はずれな受け答えをしてしまった。
2022/9/15