<心虚で進むアホポン化(15)喉仏3>

僕は異様な苦しさを感じていたが、息子はなんの問題も感じていないようだった。3分もすると異様な苦しさは薄れ、喉に強い酸性の飲み物がしみるような感じが残った。そして、驚いたことに喉仏が緩んでいるのだ。『喉が緩んだ』と言うと、息子も同意した。おかげさまで、嚥下障害は回復しつつある。

アケビは生薬で、ウィキペディアには、『茎(蔓)、果実ともに内臓の熱を取って尿を出す薬草である』という記述がある。しかし、喉仏が緩むとか、嚥下障害が改善するとかいう記述はない。偶然ヒットした武田薬品工業株式会社の京都薬用植物園の『アケビ』にもそのような記載はない。嚥下障害が改善するのであれば、必要な人はたくさんいると思うのだけれど、漢方の世界では認められていないのだ。もしかしたら、毎日詰碁をして脳が緩んでいる僕と息子にだけ効いたのかもしれない。

息子は今年30になったばかりなのに、陰の本を何百冊も蔵書したり、陰のモデルナを2回打ったりして、頸椎の1番の可動性が思い切り低下しているので、連動して喉仏の可動性が低下し、ジンジャエールをがぶ飲みできない状態になっていた。頸椎1番はバックからサーブを100本連続で入れれば可動性が向上するが、喉仏はどうにもならない。嚥下障害の恐ろしさを知らないので、僕にはジンジャエールをがぶ飲みできない状態になったことを言わなかったようだ。しかし、幸いなことに一緒に食べたアケビが効いたのだ。

皮にも喉を緩める薬効があった。しかし、冷蔵庫に入れておいても、すぐに陰になってしまうという問題があった。それで漢方薬にはならないのだろう。

2022/10/4