「それでは、重症急性呼吸器症候群を引き起こしたSARSが変異して、SARS-CoV2になったということですか」と町会長。

「コロナウイルスの専門家は、SARS-CoV2が変異して、SARS-CoVのような致死性の高いものになることを心配していますが、SARS-CoVが変異を起こしてSARS-CoV2になったとは考えていません。」

「なぜ、SARS-CoV2が変異して、SARS-CoVのような致死性の高いものになることを心配しているのでしょうか」と町会長。

「SARSのコロナウイルスは、コウモリを自然宿主として寄生しているSARSr-CoVが変異したものです。」

「自然宿主と言いますと?」

「SARSr-CoVは人間に感染すると、風邪に似た症状や肺炎などの病気を引き起こしますが、寄生しているコウモリには問題が起こりません。」

「健康なコウモリも、SARSr-CoVに感染しているのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。SARSr-CoVで病気になったり、死んだりする動物は、自然界では淘汰されてしまうか、免疫ができてSARSr-CoVが消滅してしまいます。ところが、コウモリのように感染しても病気にならなければ、コウモリと共生するような形でSARSr-CoVは繁栄することができます。」

「なるほど。それで、コウモリはSARSr-CoVの自然宿主と言われるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「そうするとSARS-CoVは、コウモリを自然宿主とするコロナウイルスなのですね」と町会長。

「実は、SARS-CoVには、中間宿主のハクビシンのコロナウイルスとの間で遺伝子の組み換えが起ったと推定される変異があるので、コウモリを自然宿主とするSARSr-CoVとは明確な違いがあります。」

「なるほど。それでは、SARS-CoV2にも中間宿主による遺伝子の組み換えが起こっているのですか」と町会長。

「SARS-CoV2の遺伝子塩基配列は、コウモリのSARSr-CoVの遺伝子塩基配列と96パーセント同じです。4パーセントの違いがありますが、SARSr-CoV遺伝子としての特徴を失っていません。」

「それでは、コウモリのSARSr-CoVが中間宿主を介さずに、直接人間に感染したことになるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、その4パーセントは、どこで変異したのでしょうか」と町会長。

「中間宿主を介さずに4パーセント変異したとすれば、人間の間で感染が広がって4パーセント変異したときに武漢で発見されたのか、それとも2月26日の産経新聞の記事に書いてあるように武漢疾病予防コントロールセンターからウイルスが流出したのか、ということになります。」

「武漢疾病予防コントロールセンターからウイルスが流出した可能性があるのですか」と町会長。

「2月26日の産経新聞には『同センターでは浙江省などで600匹以上のコウモリを実験用に捕獲。研究員1人がコウモリに攻撃されてその血液が皮膚に付着したり、尿が体にかかったりしたことがあり、その都度14日間の自主隔離を行ったという。サンプルや汚染されたごみがウイルス流出の原因になったとの論文を、華南理工大の肖波濤教授が2月6日に研究者向けサイトに投稿した』と書かれています。」

「武漢疾病予防コントロールセンターはSARS-CoV2が発生した華南海鮮市場の近くにあるのですか」と町会長。

「華南海鮮市場から280メートルのところにあると書かれています。」

2020/2/28