「孟宗竹の西端と卓球場の間に4メートルほどの長さの竹を5本並べ、湯飲み茶碗は取り除きました。そして、卓球場の西端と裏庭の西端の間に7メートルほどの孟宗竹を1本加え、合計で2本にしました。西側の通路には、南端から照らすライトに背を向ければ侵入が可能になるようにしておきましたが、茶室と蔵の間にも苔がない庭があって、何度もイノシシに掘られているので、孟宗竹を1本茶室の西端と蔵の西端の間に置き、孟宗竹の西側にイノシシ検知用の忌避剤入り湯飲み茶わんを2つ設置しました。」

「孟宗竹が1本と2本のところを作って、猪の反応をチェックしたのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それで、どういう結果になったのですか」と町会長。

「僕が検証したかったのは、これで父イノシシはハイゴケを荒すのをあきらめてしまうのか、それとも卓球場の西側の2本の孟宗竹を乗り越えて迂回してくるかどうかということでした。」

「建物の向こう側を迂回するのは難しいのではないかと考えたのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。建物を迂回できずに、父イノシシが侵入をあきらめた場合、西側の通路への侵入はどうなるのかというのがもう一つの疑問でした。」

「なるほど。茶室と蔵の間に孟宗竹を1本置いたのは、西側に侵入された場合、イノシシが1本の竹を乗り越えられるかどうかチェックするためなのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。孟宗竹を強化してからイノシシの気配がなかったのですが、3日目の夜雨が降りました。」

「猪が荒らしに来るのであれば、4日目の早朝来る可能性が高いのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。イノシシは雨が降ると翌日は必ず来ていますから。」

「雨が降らなくても来るが、降れば、ミミズが地表に出ているので、必ず来るということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、4日目の朝ハイゴケを見ると、荒らされていませんでした。」

「それでは、孟宗竹が、隙間なく、5本並べられたのを見て、猪は震え上がってしまったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「卓球場の西側を迂回しようとしないことも確認できたわけですね」と町会長。

「孟宗竹を置かなければ、確認できたのですが、2本置いてあるので、完全な確認はできませんでした。しかし、卓球場の西側に置いた孟宗竹の西端を迂回できるようにはなっていました。」

「なるほど。卓球場の西側に置いた孟宗竹の西端は迂回できなかったということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「ハイゴケは、その時以来荒らされていないのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。20日ほど経ちますが、荒らされていません。」

「やりましたね」と町会長。

2020/1/17