「話が脱線してしまいましたが、イギリスの医療制度は、新型コロナウイルスの感染者の発見に向いていないのですか」と町会長。

「イギリスの医者は、一般医と専門医の2種類に分かれます。大雑把に言うと、一般医は診療所で働き、専門医は病院で働きます。病人は、まず診療所で診てもらい、一般医が専門医の診断が必要だと判断すると、専門医のいる病院を紹介するシステムになっています。」

「なるほど。咳が何日か続いたら、診療所に行って見てもらことになるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。診察時間は、平均10分程度だと言われています。」

「なるほど。10分では、新型コロナウイルスの診断はできませんよね」と町会長。

「確認はしていませんが、専門医がいて医療設備がある病院でなければできないと思います。専門医がいて医療設備がある病院でも10分で診断することはできないと思います。」

「イギリスの感染者発見率が15.7なのは、一般医が軽症者を見落としたためですか」と町会長。

「確認はしていませんが、それ以外には考えられません。一般医が10分で診察できるような病気は限られているので、今までなかったような病気を積極的に勉強するという気にならないのかも知れません。そういう医療文化の中で、一般医に新型コロナウイルスに関する通達が出る前に、感染が広がっていたと推定しています。」

「ところで、3月31日の日本の感染者発見率は、どのくらいの値になるのですか」と町会長。

「感染者数が15.44、死者が0.44なので、感染者数を死者数で割ると、35.1です。」

「イギリスより高いですが、アメリカより低いですね」と町会長。

「アメリカの医療制度は色々問題があるようですが、自費で保険を購入して、自分で払うので、患者も医者も真剣度が違うのかも知れません。日本の積極的疫学調査は、保険所による、感染が確定した患者の調査なので、基本的には感染の拡大を抑え込むために行っているのではありません。そのため、感染していても調査の対象にならないケースがある可能性については、否定していません。『積極的』という形容詞が付いているのは、新型コロナウイルスの確定患者の調査を、感染を抑えるように行うという政府の気持ちを表そうとしたものだと推定しています。」

「なるほど。日本は、シンガポールと違い、最初から感染者を全て特定しようとはしていないのですね。それで、感染者発見率が米国より低くなるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「ところで、感染者発見率が282.8のシンガポールが、オフィスや学校の閉鎖に踏み切りましたね」と町会長。

「残念なことに、中国や韓国の情報操作に騙されて、オフィスや学校を閉鎖すれば、短期間で決着がつくと思い込んだのでしょうね。それと、日本政府が、医療行為としてではなく、疫学調査として、新型コロナウイルス検査を選択した理由が理解できなかったのかも知れません。」

「韓国も、中国のような情報操作をしているのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

2020/4/9