「これでいいのでしょうか」と町会長。

「問題ありません。」

「しかし、膝が緩まないのですが、何か問題があるのではありませんか」と町会長。

「着ているものは陽なので問題はないのですが、衣食住がすべて陽の人間というのは、僕が知る限り、いません。何か陰のものを持っているのかも知れないし、スーパーに行っても、陰のものばかりなので、奥さんが陰の食品を買っている可能性もあります。」

「なるほど。陰陽が分からないと肥田式はむずかしいのですね」と町会長。

「先ほど言ったように、僕も陰の茶器を持っているし、肥田春充も陰の本を持っていたので、全て陽にしなければ、肥田式ができないというわけではありません。しかし、肥田式ができないのであれば、陰のものがないかチェックして、処分するのが第一歩になります。一時スマフォは、陰のものしかなく、高額の陰のスマフォを持っているのがステータスのような時期があったので、陽好きの人でも、強い陰のスマフォを持っている人が多いようです。」

「このスマフォは陰ですよね」と町会長。

「おっしゃる通りです。そのくらい強い陰だと、陽のものに変えないと肥田式は難しいでしょう。」

「中古のスマフォを買い取ってくれるサイトがあるので、そこで処分して陽のものを買いますよ」と町会長。

「そんなことをしたら、肺経と膀胱系が虚して、老化が進み、体力も脳の機能も低下してしまいますよ。」

「陰のスマフォを売ると、老化が進み、体力も脳の機能も低下してしまうのですか」と町会長。

「ハンマーでたたいて、誰も使えないようにしてから、処分すれば、老化は進みません。」

「ちょっと信じがたいことですが、そうしなければだめなのでしょうね」と町会長。

「そのスマフォを処分しなければ、肥田式はできないと思いますが、誰も使えないようにしてから処分しても、肥田式はできないかもしれません。」

「スマフォを処分しても、肥田式ができるとはかぎらないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。例えば、将棋のような陰のゲームが好きだと、脳がやられてしまっているために、肥田式ができないということもあります。」

「将棋は昔から好きだったので、今でもオンラインでAIとやっています。」

「そのサイトをブックマークしているだけで、老化が進み、体力も脳の機能も低下していきます。陰の本を所蔵しているのと同じことが起こります。」

「ちょっと信じられませんが」と町会長。

「信じられる人はいないと思います。僕の言うことを信じて、ゲームのサイトのブックマークを全て消したのは、息子だけです。」

「それで効果はあったのですか」と町会長。

「風邪をこじらして、咳が取れず、肺炎になりかけていたのですが、良くなりました。プログラミングの仕事をしていますが、今では、同じスピードでプログラミングができる同僚はいないようです。」

「なるほど。明確な効果があるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

2020/3/12