「督脈は、尾骨と肛門の間の長強と呼ばれるツボから始まり、背骨の中心を上がって、頭の中心を回り、鼻の下の兌端と呼ばれるツボに達する経絡です。」

「猪は、皆、督脈に問題があるのですか」と町会長。

「ウェブで画像検索してみると、猪は、普通、督脈が虚していますが、ミミズを食べている画像を見ると、督脈が緩んで、三焦虚になっています。また、うり坊はミミズを食べていなくても三焦虚です。」

「では、ミミズは猪の経絡に影響するのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。人間の場合は、心臓防御反応で頭が固くなって鬱になるというのが僕の仮説なのですが、確かに、督脈が虚して頭が固くなっている点では同じです。」

「心臓防御反応と言いますと?」と町会長。

「人間の体の中で最も重要な臓器は、脳と心臓です。心臓の機能が停止すると、脳が3~5分で回復が不可能なダメージを受けると言われています。その心臓を守るための反応が心臓防御反応です。」

「猪は心臓が弱いのですか」と町会長。

「ウェブ上の画像で猪の経絡をチェックすると、心臓を支配する心経には問題がありません。猪は心経が虚しているのではなく、督脈が虚しています。人間の場合、頭と足の間に経絡の連動性があるので、蹄が関係しているのではないかと思って、牛と馬を画像検索してみると、驚いたことに、牛も馬も督脈が虚しています。」

「確か、猫の場合は肺が弱いために頭が固くなって鬱になるという話でしたよね」と町会長。

「おっしゃる通りです。猫の場合、成長すると三焦虚ですが、子猫の場合、経絡には問題がありません。肺の機能が弱いので、成長とともに、肺虚から腎虚になり、肝虚肺虚を経て三焦虚になるのではと推定しているのですが、経絡変化の途中にある画像は見つかりません。成長過程のどこかで急激に経絡が変化するのだと思います。」

「なるほど。猪は督脈に気が流れなくなり、猫は三焦系に気が流れなくなって、頭がかたくなり、鬱になるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。イノシシの場合は、成長とともに蹄がかたくなるので、頭も連動して固くなると推定しています。」

「なるほど。そうするとうり坊は成長したネコと同じように三焦虚なので、子供の時から鬱だということでしょうか」と町会長。

「そうかもしれません。人間の場合、三焦経は手の薬指から出ていて、心臓を支配する心経は小指の内側から出ています。ですから、心経を緩めても三焦経が虚していると、すぐ元に戻ってします。」

「なるほど。それでは、三焦経が虚していると心経の気の流れが悪くなって、心機能が低下しているということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。そう考えると、猫も心臓防御反応で鬱になっている可能性があります。」

「そうすると、猪は小さいときから軽い鬱で、成長して頭が固くなると酷い鬱になるということでしょうか」と町会長。

「確かに、イノシシの線的な行動をみると、猫の鬱とは全くレベルが違いますね。」

「なるほど。それでは、頭が固くなると、なぜ鬱になるのですか」と町会長。

2019/12/25