「人間が進化するためには、絶滅に近い状態にならなければならないのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。少数の人間が生き残り、その中に厳しい環境下で生きられる1人の進化した人間がいるという状態が起こることが必要だと推定しています。」

「1人の進化した人間がいればいいのですか」と町会長。

「ウィキペディアの『人種』に、『現生人類を骨格・皮膚・毛髪などの遺伝的・形質的特徴によって区分した人の自然的な集団を指す。生物学的な区分としてコーカソイド(白人)・モンゴロイド(黄人)・ニグロイド(黒人)、オーストラロイド(オーストラリア先住民)などがあるが、近年は人種主義的であるとの批判もあり、それへの反論も提出されるなど議論が続いている』という記載があるので、人類が絶滅しかけたとき、地球上の4カ所で、そういう状態になったと推定しています。」

「4人の進化した人間と、普通の少数の人間が生き残ったと推定しているのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。現在のように、77億人もの人間がいれば、潜在的に進化している人間がたくさんいても不思議はありませんが、人口が少ない古代においては、生き残った小人数の集団に1人の可能性が高いと推定しています。」

「進化には、小人数の集団しか生き残らないことが必要なのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。小人数の集団だと結果的に、近親結婚に近い結婚が繰り返され、奇形や先天性の障害を持った人や、進化していない人間は次第に淘汰され、生存競争で進化した人間が増えていくと推定しています。」

「なるほど。」

「古代では、15歳ぐらいで子どもが作れますから、50年もあれば、3世代ぐらいは進むので、100年もしないうちに近親結婚に近い状態になるはずです。」

「確かに、徳川時代には、15歳で成人になったことを示す元服と言う儀式が行われていましたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それが、フィリピンで起こったと推定しているのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。ヴュルム氷期が終ろうとする頃から海面が上昇し始め、スンダランドは水没して、多くの島々へと変貌していきます。脳が経絡的に緩んでいる目が陽の人間は、新しい状況に対応できたが、目が陰の人間のほとんどが対応できずに死んでいったのだと思います。」

「目が陰だと、経験したことがないことに対する適切な対応ができないが、陽になると対応ができるようになるということでしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。現代人は、小さい頃から科学的な知識を勉強しているので、目が陰でも対応できる人はいるし、新型コロナのような学校では習わなかったような出来事に対しても、インターネットなどで調べれば、ある程度対応できます。」

「しかし、ヴュルム氷期が終ろうとする頃には、学校もなかったし、インターネットもなかったので、目が陰か陽かが、死ぬか生きるかの分かれ目になってしまったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「スンダランドという大陸だったところが、海に囲まれた多くの島となってしまったので、昔からの生活にこだわった目が陰の人間は波にさらわれてしまった人が多かったのではないでしょうか」と町会長。
 
「確認はできませんが、そういうことがあったかもしれません。島になった高地に移住して生き残ったとしても、狭い島には十分な食料はありませんから、食料を食べつくせば、全員が死ぬということもあったと思います。」

「目が陽であれば、海の魚を捕まえる方法を考え出して、生き残ったかもしれませんね」と町会長。

「おっしゃる通りです。学校やインターネットがない世界では、目が陰か陽かが生死を分けることがあるのです。」

2021/1/21