「サイゴン特派員をし、インドシナの取材を続けて、大学教授になった人では、信頼できるのではありませんか」と町会長。

「常識的に考えれば、そうなんですが、ウィキペディアに相反することが書いてあるのは事実ですし、残留日本兵は『新ベトナム人』と呼ばれるほどベトナムに溶け込んでいたようなので、『民衆の反日感情が爆発した』という記述には説得力がありません。」

「なるほど。『民衆の反日感情が爆発した』とされる当時でさえ『新ベトナム人』と言われるほどベトナム社会に溶け込んでいたとすれば、確かに説得力がありませんね」と町会長。

「おっしゃる通りです。それに加え、『1946年4月には独自の軍士官学校を二校設立した。一校は北部ソンタイにあり、教官は日本軍に追われて以来ベトミンに合流していたフランスインドシナ軍の下級将校であった。もう一校は中部沿岸のクァンガイ陸軍士官学校で校長は中国共産党のグエン・ソンだが、教官は元日本軍の士官や下士官であった』という記載は、クァンガイ陸軍士官学校は、中国側の意向で作ったというより、ベトナム側の意向で作ったことを意味しています。」

「と言いますと?」と町会長。

「ベトミンは、元日本軍の士官や下士官を教官にしたかったが、日本が敗戦国になってしまったため、国際世論を考えて、校長だけ中国人にしたとしか考えられません。」

「なるほど。中国側の意向で作ったのであれば、教官は中国人にするはずですよね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」 

「もしかして、『ドキュメント ヴェトナム戦争全史』は、陰の本ではありませんか」と町会長。

「おっしゃる通りです。ものすごく強い陰です。」

「正しくないことが書かれている本は陰になりますが、どういうときに『ものすごく強い陰』になるのですか」と町会長。

「僕が知っている限りの話ですが、本の内容が99パーセント正しくて、誰もが信用してしまうような内容の本なのに、読者を欺くためにわずかな偽りが書いてある本です。」

「それでは、わずかな偽りも信じてしまう人が多いでしょうね」と町会長。

「おっしゃる通りです。信じた人は、脳の機能が大きく低下します。」

「息子さんは、陰の本をたくさん持っているということでしたね」

「おっしゃる通りです。そのために超天才レベルだった脳が、天才レベルまで落ちてしまっています。」

「読んでも偽りを見破って、書いてあることを信じなければ、脳の機能は落ちないのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。僕は、若い頃は陰陽が分からなかったので、高校時代から陰の哲学の本を読んでいました。そして、哲学の本は間違いだらけではないかと思っていました。」

「間違いが分かると脳の機能低下は起こらないのですね」と町会長。

「間違いに気がつけば、脳が経絡的に緩みます。」

「それでは、渡辺さんは、陰の本で脳の機能低下が起ったことはないのですね」と町会長。

「実は、大学の3年生の頃から脳の機能が低下し始めました。」

2021/1/27