「詰碁は、白番と黒番の両方を考えなければならないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。それで、白番の手を表示してくれるソフトがあれば、黒番だけ考えればいいので、脳が機能低下した人にもできるのではないかと思いました。」

「なるほど。それでイメージ通りのソフトがあったのですか」と町会長。

「アマゾンで探したら、『詰碁850』というソフトが見つかりました。」

「イメージ通りのソフトがあったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。自分で作っても、こんなものだろうというソフトでした。しかし、自分で作ったら数カ月かかるかもしれないと思いましたね。」

「『詰碁850』というのは、詰碁の問題が850問あるという意味ですか」と町会長。

「一応、そういう意味で『詰碁850』という名前にしたのだと思いますが、実際には、860問ありました。アマチュア向けの詰碁の本は、200問ぐらいしかないのが多いので、『これだね』と思いました。」

「製作者が問題数を数え間違えるはずがありませんから、10問はおまけとして付けたのでしょうか」と町会長。

「その辺のところは分かりませんが、もしかしたら、町会長が言うように850問のつもりで買ったら、実際には860問あるので喜ぶと考えて、『詰碁850』にしたのかも知れません。」

「詰碁のソフトを使うと、脳の機能が低下していても、詰碁が解けるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。実は、『詰碁850』には、『デジタル詰碁』と『必勝詰碁』という2種類の詰碁のメニューがありました。」

「なぜ、2種類の詰碁のメニューがあるのですか」と町会長。

「問題としては、どちらの詰碁をしても大きな違いはありませんでした。『デジタル詰碁』には、『初級基礎編100、初級応用編100、入段編100、入段編80』の380問があり、『必勝詰碁』には、『入門編120、初級編120、中級編120、上級編120』の480問がありました。」

「『デジタル詰碁』には、『入段編』が2つもあるのに、『必勝詰碁』には、『上級編』までしかないので、『デジタル詰碁』の方がレベルが高いのではありませんか」と町会長。

「メニューの名前を見る限り、そういう感じがするのですが、実際にやってみると、反対なのです。」

「『反対』と言いますと?」と町会長。

「実際にやってみると、『デジタル詰碁 初級基礎編100』→『必勝詰碁 入門編120』→『デジタル詰碁 初級応用編100』→『必勝詰碁 初級編120』→『デジタル詰碁 入段編100』→『必勝詰碁 中級編120』→『デジタル詰碁 入段編80』→『必勝詰碁 上級編120』の順で難しくなります。」

「『デジタル詰碁』も『必勝詰碁』も、4段階に分かれているが、同じ段階の問題を比べると、『必勝詰碁』の方がわずかに難しいということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「『デジタル詰碁 入段編100』は、『必勝詰碁 中級編120』より、わずかにやさしいのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それって、どう考えても変ですよ」と町会長。

2021/3/24