「100問連続で正解すると、触れば、頭が緩んでいることが分かるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。頭の中央を流れる督脈に沿って、肝虚で固まっていた皮膚と筋肉が少し緩んでいました。」

「もしかして、気の流れが分からない人には、緩んだことが分からないのではありませんか」と町会長。

「もしかしたら、そうかもしれませんが、確認したことはありません。」

「1日15問のスピードで問題を解いたということは、詰碁850は2カ月くらいで終わったのですか」と町会長。

「詰碁は、そんなに甘くはありません。」

「『そんなに甘くはありません』と言いますと?」と町会長。

「『デジタル詰碁 初級応用編100』に進むと、1日数問しか進めなくなりました。1問解くのに2、3日かかることさえありました。」

「囲碁は5段ということでしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。5段で打っていたのですが、詰碁のソフトでは初級応用編レベルの問題で苦戦することがありました。」

「詰碁は、やはり、難しいのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。碁会所の先生が、『詰碁を勉強しなさい』と言う代わりに、僕が行く時間に合わせて息子さんに詰碁を教えているところを見せたのは、口で言っても、詰碁をきっちりやる人がいなかったためかもしれません。」

「入段編は、どうだったのですか」と町会長。

「『デジタル詰碁 入段編100』になると、1問に2週間かけても解けない問題が出てきました。」

「同じ問題を、毎日、2週間考えても解けない問題があったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。中学生のとき、詰碁は本の問題図を見ただけで正解が分からなければ、実践で応用が利かないと考えたので、囲碁ソフトで詰碁を解くときも、解答を思いつくまでは、1手目を打ちませんでした。」

「それでは、本でやる場合と同じではありませんか」と町会長。

「おっしゃる通りです。今考えると不思議なのですが、解答を思いつくまでは1手目を打たないということに、こだわってしまったのです。」

「2週間考えても答えを思いつかないときは、どうしたのですか」と町会長。

「2週間考えても答えを思いつかない場合、3週間考えても、1カ月考えても、答えは思いつかないことが分かりました。」

「それで、どうしたのですか」と町会長。

「『デジタル詰碁 入段編100』→『必勝詰碁 中級編120』→『デジタル詰碁 入段編80』→『必勝詰碁 上級編120』の順に進む予定だったので、このままでは、一生かかっても最後までできないのではないかと思いましたね。」

「『デジタル詰碁 入段編80』や『必勝詰碁 上級編120』は、思い切り難しそうですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。囲碁の先生が、詰碁の勉強をするようにと言わなかった理由が分かったような気がしました。」

「囲碁を打ちに来る人に、詰碁をやるように言ったら、詰碁ができないので来なくなった人がいたのでしょうか」と町会長。

「多分、そうだと思います。」

「それでは商売に差し支えるということになりますね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「しかし、1カ月考えても、答えを思いつかないのに、詰碁はあきらめなかったのですね」と町会長。

2021/3/26