「日本の囲碁の本は、プロ棋士になろうとする人が対象となるような本ではなく、アマチュアの囲碁好きが読むような本が多いです。」

「売れそうな本を出版するということになるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。その結果、日本棋院の院生になるまで、本格的な詰碁はやったことがない人がいるというような、韓国ではありえない状況になっています。」

「詰碁の本が出ていないのですか」と町会長。

「日本でも詰碁の本はたくさん出ているので、買う人も多いと思います。」

「それでは、なぜ、院生になるまで本格的な詰碁はやったことがない人がいるというような状況になるのですか」と町会長。

「そこが不思議なところなのですが、よく売れる本がアマチュアの上級者とか、有段者レベルの本ということだと思います。」

「もっと難しい詰碁の本は出ていないのですか」と町会長。

「江戸時代に作られたものとか、中国で作られた古典で、本格的な詰碁の本も手に入ります。」

「それは、おかしな話ですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。親がプロの棋士であれば、幼少期に本格的な古典をやらされると思います。」

「なるほど。親がプロの棋士でない場合が問題なのですか」と町会長。

「親がプロの棋士であれば、詰碁の重要性を知っているので教えようとすると思いますが、そうでなければ、自分ができないようなことを子供にさせようとはしないと思います。」

「囲碁は、単なるゲームに過ぎませんからね」と町会長。

「おっしゃる通りです。英会話でも同じことが言えるのですが、親ができないことを子供にさせようとしても、子供が本気で取り組むことはありません。」

「なるほど」と町会長。

「プロの棋士に知人がいないので、実際のところは分かりませんが、親が子に教えるというのも、難しいところがあるのではないでしょうか。」

「そういうものですよね」と町会長。

「韓国のように囲碁学校があれば、生徒同士が競い合うということもあるだろうし、囲碁中学校に入ろうとする子供は、入試の問題を研究している囲碁道場で、小さい頃から専門家について勉強するでしょうから、脳の機能が高い小学生くらいでプロになるのに必要な詰碁を勉強しているのではないかと推定しています。」

「日本の塾が入試の問題を研究し、合格できるようにカリキュラムを作るように、韓国では、道場が入試に出る囲碁の問題を研究して、カリキュラムを作るということですか」と町会長。

「調べてはいないのですが、囲碁中学校や囲碁高等学校や、囲碁学科がある大学があるということは、そういう状態にならざるを得ないと推定しています。」

「日本の親が子供を国立大学に入れるために幼児期から塾に行かせるように、韓国では、幼児期から囲碁道場に行かせる親がいそうですね」と町会長。

「調べてはいないのですが、そういう状態になっていると推定しています。」

2021/3/22