「僕は自分で治療するようになってから、普通の医者には行ったことがないのですが、歯だけは子供の頃から悪いので、色々な歯医者に行っています。しかし、ここが違うと具体的に指摘するのは難しいですね。」

「考えてみれば、治療中に歯医者さんが何をしているか見ることはできませんね」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、あの歯医者さんであれば、かなりひどい虫歯でも、それ以上虫歯が進行しないようにする技術があることは分かります。」

「インプラントとかは必要ないということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。歯茎がしっかりしていて、歯根が腐っていなければ、何とかしてくれます。そして、それ以上虫歯は進行しないのです。」

「すごい技術ですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、院長は、僕が指摘するまで、自分の技術の凄さに気がついていませんでした。」

「それは、不思議ですね」と町会長。

「大学時代に勉強しなかったため、他の歯科医より技術が劣ると思い込んでいたようです。」

「なるほど。ところで、どなたが他の歯科医と治療技術が全く違うと言ったのですか」と町会長。

「結婚したばかりの、ご長男のお嫁さんの親友の女医さんがお手伝いに来ていたのです。」

「その女医さんが、『全く違う』と言ったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。その女医さんと、議論をしたことがあるのですが、超天才系の美人歯科医でした。」

「渡辺さんの好みのタイプだったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。実は、受付の女性も超能力があるので、僕の好みのタイプであることが見透かされたようで、美人の女医さんを勧められたのですが、若返りがかかっていたので、いつも院長を指名していました。」

「それでも、美人の女医さんと話す機会があったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。僕が強い陽の気を放っていることに興味を持ったようで、院長が他の患者のところに行ったすきを見て、僕のところに来ていました。」

「アシスタントがする仕事を代わりにしてくれたのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。話が合って、色々な話をしたのですが、女医さんは親兄弟、親戚筋まで歯医者なのです。」

「その女医さんが、『院長の治療法は、普通の歯科医がする治療法とは全く違う』と言ったのですか」と町会長。


「おっしゃる通りです。」

「普通の歯科医は、大学で習った方法で治療するのに、院長は頭の中に降って来る知識に基づいて治療するということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、降って来る知識は歯の治療に必要な知識だけで、家内のように何でも降ってくるというタイプではなかったようです。」

「なるほど。」

「例えば、院長が何とか痩せようとしていたのですが、どうにもならないようなので、お腹いっぱい食べながら痩せる方法を教えたことがあるのです。その時ビタミンDの話が出たのですが、院長はビタミンDについてはよく分かっているのに、ビタミンD3については理解できないのです。」

「ビタミンD3は歯に関係ないということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。健康な歯を維持するには、カルシウムとビタミンDを摂ることが必要だが、ビタミンD3は必要がないのだと思います。」

「なるほど。」

2021/2/9