「なぜ、潜在意識がささやくことで、意識を操ることが分かったのですか」と町会長。

「僕は高校生の頃から、実存主義的な分析哲学と言うべきものを、日々、思索していて、その一環として自己意識の分析を行っていました。そのためか、自分の本当の気持ちか、そうではないかが明確に分かります。」

「『自分の本当の気持ちか、そうではないか』とは、どういう意味ですか」と町会長。

「自分自身の心を欺いていたり、自分の本当の気持ちが分かっていない人は意外と多いのです。」

「と言いますと?」と町会長。

「分かりやすい例としては、オーム真理教の地下鉄サリン事件というのがあるのですが、オーム真理教の信者になった人が、麻原彰晃の教えを信じて、営業運転中の地下鉄車両内で神経ガスのサリンが散布したため、乗客及び乗務員、係員、さらには被害者の救助にあたった人々にも死者を含む多数の被害者が出たのです。」

「オーム真理教の信者の気持ちが、麻原彰晃によって操作されていたということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。僕は玄米菜食をする前に、半断食をしたことがあります。4日目になると、頭がすっきりしているように感じるのですが、実際には判断力が落ちているのに気がつきました。」

「『半断食』と言いますと?」と町会長。

「完全な断食ではなく、玄米菜食でわずかに食事をとりながら、断食をするのですが、その結果、脳に十分な栄養が行かなくなるので、4日もすると意識が操作されやすくなるのです。」

「半断食を4日ぐらいすると、意識が簡単に操作されてしまうのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。僕は、昼食によく行っていた炉端焼きのご主人から、『半断食をすれば、筋肉の硬結が緩む』と言われたので、奥さんが主催している玄米菜食の会の半断食に参加したことがあるのです。」

「知っている人の奥さんが主催していたので、半断食に参加したのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。半断食の3日目に、参加者を見ながら、奥さんが、『まだだね』とつぶやいたのです。」

「何が『まだ』なんですか」と町会長。

「僕も、何が『まだ』なんだと思っていたら、4日目に取材で参加していた男性が『この半断食は本物だ』と叫んだのです。」

「半断食を4日くらいすると、そのとき言われたことをそのまま信じてしまうということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。数年すると、炉端焼きの夫妻は大金持ちになり、炉端焼きの店はたたんでしまいました。僕以外の参加者は、皆、会員になり、その会が販売する玄米や健康食品を購入し、その会が主催する海外旅行にまで参加するようになったようです。」

「それは、驚きですね」と町会長。

「地下鉄サリン事件を知ったとき、同じテクニックを使っていると思いましたね。」

「半断食を使ったということですか」と町会長。

「ウィキペディアの『麻原彰晃』に、『1984年(昭和59年)2月、学習塾「鳳凰慶林館」をヨガ道場「オウムの会」に変更し、5月28日には株式会社オウムを設立』という記載があるので、半断食ではなく、断食を使ったのだと推定しています。」 

「ヨガでは、断食をするのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。麻原彰晃は、ヨガ道場で断食を主催しているうちに、断食によって洗脳することができることに気がついたのではないかと推定しています。」

2021/3/16