「当時は、なぜだか分かりませんでした。」

「今なら分かるのですか」と町会長。

「実は、腕と首は連動性があり、腕が緩むと首が緩みます。」

「首が緩むと、どうなるのですか」と町会長。

「スキーで転ぶと首に問題が生じて脳の機能低下が起こるということは、お話ししましたが、首が緩むと脳の機能が上がるのです。」

「首が緩むと脳の機能が上がるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、腕立て伏せで腕の筋肉が劇的に柔らかくなったように感じましたが、今考えると、かすかに緩んだだけで、脳の機能もかすかに上がっただけだったと思います。」

「脳の機能がかすかに上がっただけで、健康状態が劇的に変わるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」
  
「しかし、足の筋肉は緩まなかったのですね」と町会長。

「今考えれば、腕と足は連動性があるので、緩むはずなのですが、足の筋肉の状態が極めて悪かったので、自覚するほど改善しなかったのだと思います。」

「栄養が吸収できないのに、毎日30分も走ったのがいけなかったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。『スクワットは、足に負担がかかりすぎるのだろう』と思ったので、2キロの重りを買ってきて、上向きに寝た状態で、重りを足で押し上げる運動をすることにしました。また重いものを運んだり、階段を上ったりするのを極力避けるようにしました。」

「足の筋肉は緩んだのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。1ヶ月ほどすると足の筋肉は見違えるほど柔らかくなり、天ぷらを食べても何の問題も起こらなくなりました。」

「修正した仮説が正しかったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。お酒を飲むと2、3日は食欲が減退する状態だったので、恐る恐る近くのパブで、水割りを2杯ほど飲んでみました。」

「足の筋肉が緩むと、胃経の気の流れが良くなるのでしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。翌日は気分壮快で、何の問題も起こりませんでした。」

「劇的な効果があったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。これに気をよくして毎晩12時過ぎまで飲み歩いたのですが、1ヶ月たっても何の問題も起こりませんでした。」

「それでは、壁に向かっての腕立て伏せと2キロの重りを足で押し上げる運動を毎日しているのですか」と町会長。

「重りを足で押し上げる運動は劇的な効果がありましたが、1ヶ月もかかるうえ、日常の行動も制限されるので二度と行うことはありませんでした。」

「それでは、また、元に戻ってしまうのではありませんか」と町会長。

「その代わりに、車で家から通うのを止め、英会話スクールから2kmのところにアパートを借りて、毎日歩くことにしました。 半年もすると本当の健康体になり、テニス、スキー、ゴルフと色々なスポーツを楽しむことができるようになったのです。」

2021/3/8