「猫は経絡治療で猫の数が増え、その結果インフルエンザで壊滅状態になり、経絡治療がしにくい猫が生き残ったというような進化をしていないのです。」

「人間は経絡治療をしにくいタイプに進化した種が生き残っているのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。ツボの位置が直感的に分かる天才的な治療師が若死にしてしまうのは、経絡治療をしにくいように進化した人間が生き残っているためです。」

「猫の腎の治療は簡単なのですね」と町会長。

「人間の場合、腎兪と肓兪を灸頭鍼で緩め、踵を灸で緩めなければなりませんが、猫の場合、指先を左右の腎兪に同時に当てるだけでです。」

「指先を腎兪に当てるのですか」と町会長。

「ツボは人間の場合、経絡図に書いてありますが、鍼灸師でも、ツボの位置が分かる人は滅多にいません。ツボの位置が誰にも分かるように書いてある本はないからです。身長や体型は千差万別なので、ツボの位置を正確に表示する方法がないのです。」

「なるほど。ツボの位置が分かれば、鍼灸師としては天才だということですね。そして、若返ろうとして効果的な治療をすると、結果として、若死にすることになるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。猫の場合は全く違います。長老は、翌日、もう一度腎の治療をすると、動作が若い猫のように俊敏になり、いなくなってしまいました。2、3カ月後に大けがをして戻ってきました。体力が上がってM化し、他の猫と戦ってきたのだと思いました。」

「左右の腎兪に同時に当てるというのは何か意味があるのですか」と町会長。

2019/11/3