「ウィキペディアには『地球温暖化』という項目があるのですが、頭が固まって陰陽の判断が狂うくらいの強い陰です。」

「それは驚きですね。『地球温暖化』に書かれていることに致命的な間違いがあるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。ちなみに、ウィキペディアには『地球温暖化に対する懐疑論』という項目もあるのですが、こちらは陽です。読んでみると、温暖化を信じている人の立場から懐疑論が書かれているので、弱い陽になっています」

「それでは、地球が新たな氷期に突入するかもしれないという科学的な根拠はあるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。2013年8月8日に科学雑誌『Nature』に掲載された東京大学大気海洋研究所の研究によると、『最新の氷床-気候モデルを用いたシミュ レーションの結果、氷期-間氷期が10万年周期で交代する大きな気候変動は、日射変化に対して気候システムが応答し、大気ー氷床ー地殻の相互作用によりもたらされたものであると突き止めた。とりわけ、北米大陸の形状や気候の地理的分布が決め手となっており、北米の氷床には小さな日射量変化に対して大きく変化しやすい条件が整っていたのだ。また、大気中の二酸化炭素(CO2)は、氷期-間氷期サイクルに伴って変動し、その振幅を増幅させる働きがあるが、CO2が主体的に10万年周期を生み出しているわけではないことも分かった』と書いてあります。」

「東京大学大気海洋研究所の研究は、大気中の二酸化炭素は、氷期-間氷期サイクルに伴って変動するといっているのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、二酸化炭素が増加して、温暖化が進むのは、氷期-間氷期が10万年周期で交代する気候変動としての自然な現象ということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、氷期や間氷期の大気中の二酸化炭素の量を推定する方法があるのですか」と町会長。

「南極の氷から地球の過去の季候が推定できるようです。」

「『南極の氷から地球の過去の季候が推定できる』と言いますと?」

「南極の氷は雪が降りつもってできているので、古代の雪に古代の空気が閉じ込められています。」

「古代の雪と空気から何がわかるのですか」と町会長。

「古代の空気から大気中の二酸化炭素の量も推定できますが、雪になっている水を構成する酸素の同位体の比から古代の気温が推定できるようです。」

「同位体というと、放射能をだすやつですか」と町会長。

「古代の気温を推定するときに分析するのは、放射能を出さない安定同位体と言われるもので、酸素16と18の比から古代の気温を推定するようです。」

「酸素に16と18の2種類があるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。酸素の同位体は他にもありますが、古代の気温を推定するとき使われるのは、16と18です。」

「16と18は、どこが違うのですか」と町会長。

「酸素の原子は、どの同位体も陽子を8個持っています。しかし、中性子の数が同位体によって違います。」

「もしかして、酸素16は、陽子が8個、中性子が8個、合わせて16ということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。酸素16は質量数が16という意味なのですが、質量数は、陽子の数と中性子の数を足したものです。」

「それでは、質量数が18の酸素18は中性子が10個あるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「なぜ、酸素の16と18の比から古代の気温を推定できるのでしょうか」と町会長。

2020/7/17