「ウィキペディアの『カリブ海』に『南赤道海流がカリブに流れ込んでカリブ海流となり、メキシコ湾で反転してメキシコ湾流となり北大西洋へと抜けていく』という説明が載っています。」

「カリブ海は、メキシコ湾の南に広がる、北アメリカと南アメリカを繋ぐ地域とキューバに囲まれた海のことですよね」と町会長。

「おっしゃる通りです。ウィキペディアの『ユカタン海峡』には、『ユカタン海峡はメキシコ・ユカタン半島とキューバの間にある海峡。 メキシコ湾南部とカリブ海北部はこの海峡を通じて結ばれている。 海峡の幅はメキシコのカトチェ岬とキューバのサン・アントニオ岬の間で217km 』という説明があります。」

「ユカタン半島とキューバの間にあるユカタン海峡から、カリブ海流がメキシコ湾に入ってきて、メキシコ湾流になるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。カリブ海がユカタン海峡のところで急に狭くなっているので、ユカタン海峡から流出する暖流は、高速で流れるループ・カレントと呼ばれる海流になります。」

「海峡の幅は217kmではないのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、地図で見ると、カリブ海がユカタン海峡のところで急に狭くなっているように見えます。」

「それではカリブ海の幅ははるかに広いということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。海峡の少し手前あたりで、ユカタン海峡の4倍ぐらいの幅があります。」

「なるほど」と町会長。

「英語版のウィキペディアに『ループ・カレント』という項目があります。添付してある写真を見ると、ユカタン海峡からメキシコ湾に流入した海流は、ニューオリンズにあるミシシッピ川の河口に向かって、一直線に進みます。そして、ユカタン海峡からミシシッピ川の河口に向かって3分の2ほど行ったところで、急に、時計まわりの半円を描いてから、進んできた方向と平行にキューバのメキシコ湾側に向かって一直線に戻っていきます。」

「高速のループカレントがミシシッピ川から流れ出る水に押されて、ユカタン海峡から3分の2ほど来たところで、Uターンするように見えるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「しかし、ミシシッピ川の流水量は、メキシコ湾流の1000分の1ぐらいということでしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「なぜ、1000分の1ぐらいの流量のミシシッピ川がメキシコ湾流をUターンさせることができるのですか」と町会長。

「『ループ・カレント』に添付されている写真を見ると、色で海面の温度が分かるようになっています。」

「温度が高いところは赤が濃く、温度が低いところは青が濃くなっているのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。カリブ海側は、温度が高くて、まっかっかです。メキシコ湾内に入ると、赤さが薄くなりますが、ループ・カレントが流れているところが、一番赤が濃くなっています。」

「赤いのはループ・カレントのところだけなのですか。」

「全体的に見ると、メキシコ湾のユカタン海峡側の5分の4くらいが赤っぽくて、ミシシッピ川の河口側の5分の1くらいが青っぽい感じになっています。」

「なるほど。1000分の1ぐらいの流量のミシシッピ川としては、思いっきり頑張っているという感じなのですね」と町会長。

「そうなんですよ。」

「1000分の1ぐらいの流量で、なぜ、そんなことが起こるのでですか」と町会長。

2020/8/11