「スウェーデンの死者数が、イタリアやイギリス、フランスなどと比べて、少ないのは2つ理由があるということでしたね」と町会長。

「実は、先ほど話した5月1日のNewsweekの記事に『スウェーデンはこれまでに2万1000人近くが新型コロナウイルスに感染したと報告しており、このうち2500人近くが死亡している。感染者の死亡率はノルウェー(約2.6%)の6倍近く、同じ北欧のフィンランド(約4.2%)やデンマークと比べても3倍近くにのぼる』と書かれています。」

「その記事は少しおかしくないですか」と町会長。

「おっしゃる通り、死亡率の低いフィンランドやデンマークを引き合いに出して、スウェーデンの問題点を指摘するのは、イタリアやイギリス、フランスなどの実情を知る人にとっては、片手落ちな議論という感じがしますね。」

「スウェーデンの死者数が、イタリアやイギリス、フランスなどと比べて、少ない理由の一つが、その記事と関係しているのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。Newsweekの記者が引き合いに出しているノルウェーやフィンランド、デンマークは、北欧の国です。」

「ヨーロッパの中では、北に位置しているので気温が低いということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。先ほど『熱中症にならないような温度においては、気温が低下する場合は脳の温度が適切に保たれるので機能に問題が起こらないが、上がる場合は脳の温度が不安定になるので、機能低下が起こる』と推定していると言いましたが、この記事を読んでからは、気温が熱中症にならないような温度においても、温度そのものが脳の機能に関係する場合があると推定しています。」

「人間は、気温が低いときは代謝熱で体温を保つことになるが、暑い場合は発汗によって、体温を下げることになるということでしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。気温が人間にとって低すぎる場合は、化学反応による温度調整なので、細かな脳内温度の調整ができると推定していますが、発汗の場合は、温度調整が汗腺がある所でしかできないので、脳内温度の細かな調整は難しいと推定しています。」

「気温が何度くらいなら、代謝熱で脳内温度の調整ができるのでしょうか」と町会長。

「頭部を損傷した場合、脳低温療法が有効なため、脳内温度の研究は進んでいるのですが、気温と代謝熱と脳内温度の関係については研究が進んでいないようです。それで、東京の新型コロナウイルスの感染状況から、気温が16℃以下であれば、代謝熱による脳内温度の調整が可能だと推定しました。」

「東京の新型コロナウイルスの感染状況から、代謝熱で脳内温度の調整ができる気温が推定できるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。東京の新型コロナウイルスの感染者が急激に増え始めたのは4月です。東京の3月の平均最高気温は16℃で、4月の平均最高気温は18.2℃なので、16℃以下であれば、代謝熱で脳内温度の調整が可能だと大雑把に推定しました。」

「北欧の国の気温は何度ぐらいなのですか」と町会長。

「例えば、ノルウェーの首都だと平均最高気温は3月が4℃、4月が10℃、5月が16℃です。」

「他の国も同じくらいの温度なのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。5月の平均最高気温16℃を越える国はありません。」

「スウェーデンはどうなのですか」と町会長。

「首都のストックホルムの5月の平均最高気温は16℃です。」

2020/6/4