「アイスランドは、国土の一部が北極圏にかかっているのに、フィンランドやスウェーデンより暖かいのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。ウィキペディアには『メキシコ湾から流れてくる暖流である北大西洋海流の影響を強く受けているためである』という説明があります。」

「なるほど。海流の影響で温かいのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。冬は、確かに、ウィキペディアに書いてある通りなのですが、春になると状況が変わってきます。」

「ノルウェーの首都の平均最高気温は3月が4℃、4月が10℃、5月が16℃でしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。アイスランドの首都の平均最高気温は3月が4℃、4月が6℃、5月が10℃です。」

「平均最高気温が10℃だと、都市閉鎖をしなくても100万人当たりの死者数が10人という値になるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、4月3日のCNNの記事に『「陽性者の半数は無症状」 アイスランドの徹底した検査に学ぶ』というのがあります。」

「アイスランドは、徹底した新型コロナウイルスの検査をしているのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。CNNよると、3月末までに、国民の5%近くを占める1万7900人余りが新型コロナウイルスの検査を受けたそうです。」

「CNNは、新型コロナウイルス検査数が多いために感染が抑えられている考えているのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。新型コロナウイルスのパンデミックを人類が経験したことがないため、インフルエンザのパンデミックを参考にして、現在起きているパンデミックを理解しようとする人が多いためだと思います。」

「なるほど。インフルエンザは寒い冬に感染が広がり、暖かくなると終息するので、アイスランドの気温が原因で、死者数が少ないという発想にはならないのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかしながら、この記事には興味深いことが書かれています。」

「興味深いことと言いますと?」と町会長。

「『これまでに検査した約9000人のうち、陽性反応を示したのは1%未満。このうち約半分が無症状だった』そうです。」

「アイスランドは不顕性の感染者が多いのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。その記事では、一般市民へのスクリーニング検査により、症状が出る前の感染者を早期に見つけることができたのが原因であるかのように書かれています。」

「それは、まともな説明になっていませんね」と町会長。

「おっしゃる通りです。感染者が全員同時に感染して検査を受けたのであれば、『症状が出る前の感染者を早期に見つけることができた』と言えるかもしれません。しかし、感染は日数を費やしながら広がって行くものだし、不顕性の感染者が半数もいるのでは、いつ感染したか特定できない人が半数いることにもなります。」

「早期に感染者の検査をしたとは言えないのでは、なぜ不顕性の感染者が多いかということをCNNの記事は説明できていないということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、16℃以下であれば、代謝熱で脳内温度の調整が可能だという仮説が正しい可能性があるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

2020/6/8