「慢性的に欠乏しているために、体力が低下したり、脳の機能が低下したりするもののもう一つの代表はビタミンDです。ところが、1日に必要とされるビタミンDの量について、科学者の間で意見が一致しないのです。

1日に必要な量をウェブで調べたのですが、国内のサイトは全て陰でした。これは陰陽が分かる人にとっては、どのサイトもどこかに間違いがあるということを意味しています。ビタミンDの摂取に関しては、産業の近代化が早くから進み、屋内生活を1日中強いられる人が多かったアメリカが進んでいます。そこで、アメリカのサイトもチェックしたのですが、どれも陰で、信用できるサイトはありませんでした。

「本当に驚きました。どう考えても潜在意識が意識のこだわりを上手に突いて、ビタミンDを十分取らせないようなウェブサイトを作らせているとしか考えられません。例えば、日本のウィキペディアを見ると、『ヒトにおいては、午前10時から午後3時の日光で、少なくとも週に2回、5分から30分の間、日焼け止めクリームなしで、顔、手足、背中への日光浴で、十分な量のビタミンDが体内で生合成される』と引用文献付きで書いてあるのですが、これを信じて、毎日30分日光浴をしていた、うちの税理士さんが歩いているときに、足を複雑骨折してしまいました。ウィキペディアのこのウェブページは強い陰です。」

「『潜在意識が意識のこだわりを突く』って、どういう意味ですか」と町会長は不思議そうに聞いてきた。」

「僕の研究では、意識としては長生きをしたい方が多いのですが、潜在意識は人類のために早く死にたがっているのです。潜在意識はささやくことしかできないのですが、潜在意識が支配する脳の領域が意識が支配する脳の領域より大きいためか、意識は潜在意識のささやきを自分の考えと思い、結果的に老化を加速させてしまうのです。例えば、経絡治療で、陽陵泉を緩めなければならないとき、常々、臂臑が重要だと思っていると、潜在意識は『臂臑』とささやくわけです。すると、『臂臑』と言うささやきを自分の考えと思って、間違った治療してしまうのです。よく考えれば、臂臑を治療する論理的整合性はないのですが、意識はそこまで頭が回らないのです。人類は、意識が潜在意識より頭が悪いように進化したために、種として生き残ることができたということなんでしょうね。」

「なるほど。その考え方からすれば、僕が教え子の結婚式に出るために、ホテル以外は気温が60度の赤道直下の国に行って、体をすっかり弱らせてしまったのも、『教え子の結婚式に出る』というこだわりを潜在意識に突かれたと言うことになりますね。ところで、ビタミンDはどのくらいの量を飲んでいるのですか」と町会長。

「健康増進法に基づくビタミンDの食事摂取基準は、成人の場合、目安量が1日あたり5.5μgで、耐容上限量は100μgですが、僕はビタミンD3を100μgくらい摂っています。」

「耐容上限量まで取るというのは、ビタミンDには骨粗鬆症を防ぐ以外の効果があるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

2019/9/18