「茶ノ木の内側に向けて、超音波害獣撃退器を1台増設しましたが、LEDライトを中門のところに設置するのはやめておきました。」

「忌避剤入りの湯のみ茶碗もおいてありませんね」と町会長。

「イノシシが線的な行動をするという仮説をもう一度検証するために、イノシシがハイゴケに来られるようにしておいて、泥浴び場に忌避剤を撒き、夜間にLEDライトで照らすようにしました。超音波撃退器は猫用の音が出なくて、光も弱いものだったので、害獣用の超音波撃退器を1台増設しました。」

「それで、ハイゴケが荒らされなければ、イノシシが線的な行動をするという仮説と泥浴びは冬の食料としてのミミズを確保するためにするという仮説が証明されたことになりますね」と町会長。

「おっしゃる通りです。ハイゴケが荒らされてから8日経ったとき、ハイゴケが荒らされないので、イノシシはあきらめたのかと思いました。念のため3日ぶりぐらいで、茶ノ木の裏を見ると茶ノ木の裏の小道が何カ所も掘り返されていました。」

「イノシシは意地を見せなかったのですね」と町会長。

「ちゃんと意地を見せられるように手を抜いておいたのですが、泥浴びするところでミミズが食べられなかったため、ミミズを食べるのを優先したようです。」

「西側はどうだったのですか」と町会長。

「西側には、2ヶ月持つという忌避剤を追加しておいたので、荒らされませんでした。裏庭の砂利の北端に並べてある忌避剤が有効期限の1カ月を過ぎていたのが、茶ノ木の裏が荒らされた原因かもしれません。」

「今回の襲撃では、茶ノ木の向こう側だけがねらわれたということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。3日間茶ノ木の向こう側を見ていなかったので、2、3回来ている可能性があります。そして、荒らす場所も南側に移動しています。」

「茶ノ木の向こう側は雨水が流れ込むところなので、泥浴びしたところと同じようにミミズがたくさんいるということですか」と町会長。

「ミミズの数を数えたわけではないので断定はできませんが、そうとしか考えられません。泥浴び場と言うほど大きな穴は掘られていませんが、イノシシは泥浴び場と同等のものと考えていたと推定しています。」

「要するに、猪が茶ノ木の裏に来たのは、泥浴び場と同等のものと考えていたためだったので、泥浴び場がつぶされてもミミズを食べるために来たということですか」と町会長。

「そう考えると、前回ハイゴケに、ミミズが食べられるくらいしっかりと2本の線を彫った意味が明確になりますね。」

「茶ノ木の裏は絶対守るという強い意思表示だったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。茶ノ木の裏が泥浴び場のように見えなかったので、イノシシの意図に気がつかなかったのです。気がついていれば、少ししか荒せないように工夫していました。今回のように思いっきり荒らされることはなかったでしょう。

今回気になるのは、LEDライトが茶ノ木越しにはっきり見えて、まぶしいのに茶ノ木の根元を掘っている箇所があることです。」

「ミミズが少なくなって腹ペコモードに切り替わると、LEDライトがまぶしくてもミミズを掘って食べるということですか」と町会長。

「そうかもしれませんが、攻撃のためであればミミズを食べなかったかもしれませんが、餌場と考えていたので、必死で食べたのかも知れません。もしかしたら、裏庭の砂利の北端に並べてある忌避剤の臭いが弱くなったので、早朝来たという可能性もあります。」

「それで、どういう対策をしたのですか」と町会長。

2019/12/18