「イノシシの線的な行動については実証されているので、有効期限を過ぎた裏庭の忌避剤に新しい忌避剤を追加すれば、茶ノ木の裏に来なくなるのは確実と思われました。」

「それでは忌避剤を追加したのですね」と町会長。

「忌避剤は追加しないで、北側から家に向かって忌避剤入りの湯飲み茶わんを照らすLEDライトを1台設置するだけにしておきました。」

「それだと茶ノ木の裏は荒らし放題ということにならないのですか」と町会長。

「茶ノ木の裏が荒らされたときは、裏山に生えている孟宗竹を5本ぐらい並べて、忌避剤入りの湯飲み茶わん替りに防御帯として設置しようと考えていました。」

「防御帯というからには、柵として立てるのではなく、地面の上に寝かしておくということですよね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「5本だと1メートルくらいの幅にしかならないでしょうから、簡単に飛び越えてしまいませんか」と町会長。

「やってみないと分かりません。飛び幅についての研究はないようですが、120センチぐらいの高さの柵は、助走なしで飛び越えるというウェブページはたくさんあります。飛び越えられないような電気柵を作っても、地面を掘って下から入ってくるので地中にも電気柵が必要だという記事もありました。」

「それでは、やってみなくても結果が分かっているようなものではありませんか」と町会長。

「常識的には、そういうことになるかもしれませんが、イノシシは強い鬱だと推定されるので、効果があるかもしれません。」

「猪の足は蹄になっているのでしたね。竹があると滑るのが気になって前に進めなくなる可能性があるとお考えなのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。イノシシは鬱なので、滑るだけでなく、つまづいたり、足を挟んだりするのも心配になるのではと考えています。」

「僕にも常識があるようで、効果があるとはどう考えても思えませんが」と町会長。

「しかし、似たアイデアでテキサスゲートというのがあります。」

「テキサスゲートと言いますと?」と町会長。

2019/12/19