「それでは、オバマ大統領が2008年の大統領選挙で当選したときには、2016年の大統領選挙で、民主党のヒラリー・クリントンと共和党のドナルド・トランプが対決することが、予定されていたということですか」と町会長。

「鋭い推察かも知れません。ウィキペディアの『ヒラリー・クリントン』に『ビルが大統領に当選すると、ヒラリーは翌1993年から8年間、アメリカ合衆国のファーストレディとなった。ヒラリーはアメリカでは初の大学院卒業者にして弁護士のファーストレディーであり、したがって初のキャリアウーマンのファーストレディーである・・・こうした立場のヒラリーは彼女に批判的な人々から「共同大統領」や「ビラリー (Billary)」と呼ばれた。こうしたあだ名は、彼女のややもすると他者を小ばかにしたかのような話し振りが、鼻持ちならない性格として批判者たちの憎悪を増幅しているためでもある』と記述されているように、ヒラリー・クリントンを憎悪している人たちがいたようです。」

「トランプ大統領とは、正反対のタイプなのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。ウィキペディアの『ヒラリー・クリントン』には、『ヒラリーは従来民主党の中でもリベラルな立場をとっており、そのため主に女性層や都市部の非白人層から強い支持を得ていた・・・しかし上院議員に当選後は銃規制に反対した他、イラク戦争の開戦に賛成するなど、アメリカにおいて根強い勢力を誇っているキリスト教右派層や保守層の支持を得る為に、一定の中道ないし保守的な立場も見せ、これによって民主党内の「ヒラリーだけは絶対にダメ」という反ヒラリー派の懐柔にある程度の成功をみたが、一方でそうした日和見的な姿勢によって、かつての支持層の一部が離反していくというジレンマを経験している 』という記述があります。」

「なるほど。性格的に嫌いな人がいて、政策的にも問題があるとすると、ドナルド・トランプと大統領選で対戦したとき、どの程度得票ができるかをAIで計算しやすいタイプになるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。女性初の大統領として、『この人は、今までの大統領と何かが違う』というイメージがあるかというと、性格や政策が分かってしまっているため、特別な期待感がないという特徴があります。」

「なるほど。それでは、何かのきっかけで急に票が伸びるということも考えにくいので、AIでの得票予測が容易だということになりますね」と町会長。

「おっしゃる通りです。そして、ドナルド・トランプと2016年アメリカ合衆国大統領選挙で対戦したときの得票予測を正確に推定するため、ヒラリー・クリントンを2008年の大統領選挙に出馬させたのではないかと推察しています。」

「2008年の大統領選挙は、バラク・オバマ上院議員が大統領になった選挙でしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。ウィキペディアの『ヒラリー・クリントン』には、『2007年1月20日、2008年アメリカ合衆国大統領選挙への出馬を正式に宣言した。元ファースト・レディーの知名度に加え、人気や集金力でも民主党内では群を抜いており、CNNが行った世論調査では、民主党大統領候補にはヒラリーが相応しいとする声が40パーセントにものぼり、バラク・オバマ上院議員の21パーセント、ジョン・エドワーズ元上院議員の11パーセントなど、他候補を大きく引き離していた』という記述があります。」

「ヒラリー・クリントンは、CNNが行った世論調査では、そんなにリードしていたのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「そんなにリードしていたヒラリー・クリントンが、この選挙で、オバマ上院議員に敗れてしまったのでは、将来の大統領候補としてのイメージに傷がついたのではありませんか」と町会長。

「おっしゃる通りです。大統領選挙としては2期目の方が難しくなるので、将来の大統領候補としてのイメージに傷をつけて、2016年アメリカ合衆国大統領選挙は控えめな選挙にしたかったのだと推定しています。」

「『2期目』と言うと、トランプ大統領の2期目の選挙のことですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。最初の選挙は控えめにして、2期目の選挙は、頭が少しおかしい大統領に対するマスコミの徹底的な批判の中で、トランプ大統領を熱烈に支持する白人の下層労働者の声援より、ぎりぎりのところで当選するという筋書きだったのではないかと推察しています。」

「なるほど。確かに、対戦相手の得票に限界があれば、選挙を盛り上げずに、ぎりぎりのところで当選するのが容易になりますね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

2020/11/26