「2016年の大統領選挙を盛り上がらせてしまうと、トランプ大統領の2期目の選挙を盛り上がらせるのが難しくなるということですか」と町会長。

「調べてはいませんが、同一の大統領で、1期目も2期目も高投票率になった例がないのだと推察しています。」

「なるほど。それで、得票予測が正確にできるヒラリー・クリントンを対抗馬にして、ぎりぎりのところで当選するという離れ業をやったということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。トランプ大統領の1期目の選挙については、ウィキペディアの『ヒラリー・クリントン』に、『2016年アメリカ合衆国大統領選挙の結果、得票数ではヒラリーが共和党候補のドナルド・トランプを僅差で上回るものの、232人の選挙人を獲得し、306人を獲得したトランプに敗北して落選した。一般投票で勝利して選挙人投票で敗北したのは、2000年アメリカ合衆国大統領選挙での民主党の大統領候補であるアル・ゴア以来16年ぶりであった』という記述があります。」

「2016年のアメリカ合衆国大統領選挙は、ヒラリー・クリントンが得票では上回りながら、結果としては、ドナルド・トランプが大統領になってしまうという結果になったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。AIでヒラリー・クリントンの得票数を正確に予測することと、一般投票で勝利して選挙人投票でアル・ゴアが敗北した2000年アメリカ合衆国大統領選挙を分析することで、ドナルド・トランプが僅差で大統領になるという演出が可能になったと推定しています。」

「前回の大統領選挙までは、完全と言えるかもしれないほどAIの計算通りの進行だったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「しかし、ヒラリー・クリントンが得票では上回りながら、ドナルド・トランプが大統領になってしまうという結果が演出できるほど正確なAIが、今回の大統領選挙では、なぜ、狂ってしまったのですか」と町会長。

「新型コロナウイルスに関する十分な研究とデーターがなかったためだと推定しています。」

「そのためにAIが、新型コロナウイルスの感染が米国で広がるにつれて、米国民の選挙に関する心理状態がどう変化するかを予測できなかったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。ウィキペディアの『新型コロナウイルス感染症 (2019年)』には、『致命率(致死率)は、感染者数に占める死者の割合で、2020年現在のように感染が流行している段階では、感染者数値が変動するのに応じて致死率も変動する(例えば2月6日時点で武漢の致死率4.1%、湖北省以外の地域0.17%。2月17日時点で武漢の致死率3.2%。2月18日時点で湖北省以外の地域の致死率は0.63%など、これは治療中の重症患者が死亡するケースが増えているためとみられる』という記述があります。」

「致死率が問題なのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。鼻風邪程度の症状だけであれば、選挙結果に影響を与えることはありません。」

「なるほど。致死率に基づいて、新型コロナウイルスの感染が米国で広がった場合、投票結果にどういう影響がでるか、AIに計算させたら間違ってしまったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。実は、ウィキペディアの『2009年新型インフルエンザの世界的流行』に、『新型インフルエンザは弱毒性ではない。4月のウイルスは重篤な全身症状を生じる遺伝子を欠くために季節性インフルエンザと同様に主に呼吸器の症状にとどまり、3-7月の致死率は約200万人が死亡したアジア風邪並みの約0.5%(オランダ・ユトレヒト大の西浦氏ら)であったが、10月には致死率は2-9%へ上昇している』という記述があります。」

「それでは、新型コロナウイルスの致死率は、2009年新型インフルエンザの致死率と同程度なのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

2020/11/27