「2020年7月10日のロイターに、『中国国有銀行、米制裁に備え緊急時対応策の見直し急ぐ』という記事があり、『このうち中国銀行や中国工商銀行(ICBC)は最悪のシナリオとして米ドル資金の締め出しや米ドル決済の停止などを想定しているほか、中国銀行は香港で米ドル不足を恐れた顧客が取り付け騒ぎを起こす事態に備え対応策を検討しているという』という記載があります。」

「『米ドル資金の締め出し』と言いますと?」と町会長。

「香港自治法は、具体例として、『米銀による融資の禁止』や『米国からの投融資の制限』を上げています。」

「なるほど。米国からの融資や投資が出来なくなり、ドルが米国に引き上げられるということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。この記事には、さらに、『ドルは国際決済や中央銀行の外貨準備にとって支配的な通貨であり、ドルが利用できなければ死活問題となる』という記載があります。」

「ドルによる国際決済ができなければ、中国の企業は海外にある支店に送金することも難しくなるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「インフラ投資計画としては史上最大規模と言われる一帯一路の投資も困難になるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「トランプ大統領からバイデン大統領に変わった場合、世界経済が受ける打撃を考えて、そこまではやらないのではないでしょうか」と町会長。

「バイデン大統領は、中国の経済を崩壊させるために、トランプ大統領よりも厳しい態度で臨むと推定してしています。」

「誤って大統領になってしまったからですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。キリスト教文明圏では、神は過ちをしないが人間は過ちをすると考えられています。」

「バイデン大統領候補は、大統領になってしまうのは仕方がない。大統領になってしまったら、どうすべきなのかということを考えているということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。神の意志に従って、米国が覇権国家としての道を歩み続けるには、どうすべきかということを考え続けていると推定しています。」

「『覇権国家』と言いますと?」と町会長。

「ウィキペディアの『覇権』に、『覇権あるいはヘゲモニーとは、特定の人物または集団が長期にわたってほとんど不動とも思われる地位あるいは権力を掌握すること。それによる地域あるいは国家の統治を覇権統治という。それに成功した国や人物は、覇者と呼ばれる。

但し、覇権を得る過程はいわゆる既定路線や全体的同意によるものであってはならず、相対的に有利な立場にある者が武力、権力、財力などの力の行使によってその敵対的立場にある者を制し、勝利あるいは事実上の最優位の立場を獲得することによってでなければそれは覇権とは称されない。

覇権や覇権主義にしても、組織を巨大化する方策として有効な手段であるため、一概に悪とは言えない。第二次大戦下、イタリアのマルクス主義者であるアントニオ・グラムシがこの用語を多用したことから一般に広まったとされる。覇権は、被支配者の「同意に基く」支配を強調した統治体系という理解が一般的である』という記載があります。」

「バイデン大統領候補は、武力、権力、財力などの力の行使によってその敵対的立場にある中国を制さなければならないと考えているということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。経済的な損得は二の次です。」

2020/12/15