「あのライトの近くにあるのはソーラーパネルですか」と町会長。

「ライトに付属して売られている小さいソーラーパネルなんですが、曇りの日でも一晩中ライトがついています。」

「小さいのに強力なんですね」と町会長。

「2、3年前のものは、雨の日や曇りの日が続くと、夜中に消えてしまったのですが、今は一晩中ついているものがあります。」

「あのライトが点くと夜間でも庭が素敵にみえるのですね」と町会長。

「ご存知だと思いますが、この辺りはイノシシが徘徊するのです。」

「イノシシですか。それだったら電気柵を使ったら、どうですか」と町会長。

「庭ですからね。感電する人がでたら困ります。」

「ライトの効果はあるのですか」と町会長。

「夜間はあるのですが、慣れてくると明け方来て、ソーラーパネルを攻撃して、ひっくり返したりします。」

「ライトが嫌いなんですね」と町会長。

「確かに嫌いなようですが、驚いたのは、ライトが光るのはソーラーパネルがあるためだと推論しているようなのです。」

「そんなに頭がいいのですか。人間と変わりませんね。」

「おっしゃる通りです。イノシシは推論ができるとしか思えません。豚はチンパンジーなどと同じように鏡に映る自分の姿が分かり、鏡を見ながら自分に付けられた印を消そうとしたりするそうです。イノシシは豚と違って、天敵の狼から逃げきり、人間の作った罠にもかからないような頭のいい奴が生き延びているわけですから、人間のように推論ができても不思議はありません。イノシシが頭がいいと言うより、人間の脳が機能低下しているため的確なイノシシ対策がとれないような気がします。」

「全国に蔓延しようとしている豚コレラのことですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。イノシシに天敵の狼がいなくなり、イノシシを狩猟する人が少なくなったことが豚コレラの蔓延を招いています。」

「イノシシに天敵の狼がいなくなり、イノシシを狩猟する人が少なくなったので、イノシシの数が増え過ぎたため、イノシシ間の感染が止まらないということでしょうか」と町会長。

「おっしゃる通りです。クマのように食物連鎖の頂点にいる動物は、出産する小熊の数が少なく数が急に増えることはありません。大昔に出産する子熊の数が多いタイプのクマがいたかもしれませんが、大量に増えると人間と同じようにインフルエンザで壊滅したため、出産数が平均で2頭というタイプのクマが生き残ったのだと推定しています。」

「イノシシは何頭ぐらい子供を産むのですか」と町会長。

「平均で4.5頭と言われています。」

「4.5頭だと問題なのでしょうか」と町会長。

「問題なことを理解するにはイノシシ算をしなければならないのですが、結構、難しいのです。」

「イノシシ算というのは勉強したことがないのですが」と町会長。

「僕も勉強したことはないし、多分、誰も勉強したことがないと思います。それで、イノシシの問題が把握できないのではないかと推定しています。現代人は、経絡で脳の機能が猫に馬鹿にされるほど低下しているので、小学校などで教わらないと東大を出ていてもできないのかも知れません。」

「そんなに難しいのですか」と町会長。

2019/11/26